2月13日に開催された「ライフハックカフェ in 大阪梅田」に参加してきました。このへんは「みんなの「ON/OFFスイッチ」について聞いてきたのでまとめてみる。」(デイリーLifehack)のエントリーでまとまっていますので、そちらをご覧ください。
今回参加して改めて感じた事は、自分は「ON/OFFスイッチ」を特に意識してなかったな、ということ。
あえて言葉にするならば、私はその状況に合わせたモードを切り替えているという感覚を持って一日を過ごしています。それも、スイッチを押してバシッ、と切り替えるのではなくボリュームのつまみを少しずつ大きくしていく感じです。
この辺は、タスクリストのつくり方、タスクの順番、作業場所、一日の流れ、聴いている音楽などいろいろ書くことがたくさんあります。が、細かい点はまた別エントリーにすることにして、今回はざっくりとモードの切り替えについて考えてみたいと思います。
スイッチなし?
「ON/OFFスイッチ」というのは、言葉から考えると要するに二つのモードを行ったり来たりすることだと思います。仕事モードとプライベートモード、集中モードとリラックスモード、こんな感じの切り替えです。
この感覚で言うと、私は一日中「ON」とも言えるし、「OFF」とも言えます。
切り替え線がない
仕事とプライベートでいうならば、私の一日の作業リストには「原稿を書く」というものもあれば、「洗濯物を取り込む」とか「ストーブの灯油を入れる」とか、そういった家庭内での「仕事」も入っています。であれば、ある意味で活動時間全てが「ON」といっても過言ではないでしょう。
集中モードの是非
集中に関しては「よし!集中して作業するぞ」という感じを極力避けるようにしています。たしかにそれで作業をこなせると大きな達成感が生まれますが、やりすぎると、いろいろな要素の心理的ハードルが高くなってしまう恐れがあります。
これが「5分間だけ集中する」という短い時間ならば、ハードルが上がることは(おそらく)ないとは思います。しかし、「1時間みっちり集中して作業する」なんていうのは、日常環境では(つまり締め切りに追われていない限りは)なんだかとても面倒そうに聞こえます(すくなくとも私は)。でもって面倒に感じることは、ほとんどやらないというのが人間の性でもあります。
日常作業は敷居を上げない
こういう日常環境で発揮できないものをあんまり頼りにしたくない、というのが私の考えです。
もちろん、締め切り効果などの非日常環境は便利な存在です。それは人のモチベーションと集中力をあげてくれます。私も締め切りを意識して行動を起こすことはたびたびあります。しかし、行きすぎると「締め切りがないものは着手すらしない」となってしまいかねないのが怖いところです。
特に、Blogのようにコミットメントの対象が自分の中にしか存在しないものに関してはそれが顕著でしょう。
私がもし、「よし集中してBlogの更新作業を行おう」と考えていたら、きっとこのように毎日更新はできていなかったのではないか、と思います。上のように考えるということは、逆に言えば「集中して作業を行わないと達成できない難しい作業」だと暗に認めていることになります。
こう考えれば考えるほど、Blogの更新が面倒に感じられます。で、自分自身の中のコミットメントなので、「まあ、いいか」と流されてしまうことも起こりやすくなるでしょう。
Bloggerモード召還
私の場合は、朝一番にRSSリーダーをチェックしてスターを付けていると(その時はほぼ読まない)、徐々にBlogが書きたくなってきます。これ以外にもいくつか「儀式」があるのですが、その紹介は割愛します。
とりあえず、それらをこなしている内に「Bloggerモード」になっていくわけです。そのモード中は、「書きたい」と「書かなければいけない」の間ぐらいの感覚を持っているかもしれません。
ともかく、そうなったらエディタに切り替えて文章をタイプするのは、バッターがバッターボックスでバットを振るぐらい当たり前の事のように感じます。特に他の事も考えないで__つまり集中して__Blogを書いています。
こういうのは意識的に集中するというよりも、「なんとなく集中できていた」という感覚です。意識的にスイッチを押さなくても、集中スイッチが入ってしまう環境作り。そういうのを徐々に作っているといっても良いかもしれません。
さいごに
こうして、自分の一日の進め方や環境作りを振り返ってみると、一貫して「やりたくないことはやらない」という考え方で生きているな、とつくづく感じました。これはコミットメントを最小限にするという事と共に、
「やりたくないこと」を「やりたくないこと」のまま実行しない
という、ちょっとした考え方にもつながっています。
人間は、「やりたくないこと」に対してはあんまり能力を発揮できません。であれば、「やりたくないこと」はそもそも実行しないか、あるいは「やりたいこと」に変換してから取りかかるのが、全体の能率を上げるコツだと思います。
その「やりたいこと」に変換する方法なんかも、またボチボチ書いていくことにします。
▼こんな一冊も:
スイッチ! |
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チップ・ハース ダン・ハース 千葉敏生
早川書房 2010-08-06 |
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