物書き生活と道具箱

「二冊目」ということ

今朝確認したら、書影が入っていたのでぼちぼち告知周りのエントリーを書いてみたいと思います。まあ、ちゃんとした告知はまた別のエントリーで書くことにして、今回は周辺的な話をちょっと書いてみたいと思います。

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二冊目ということ

前著というか処女作である『Evernote「超」仕事術』は、割合楽に書けました。といっても、それはもちろんそれなりにしんどかったわけですが、今回と比較すると「まだ楽だったんだな」という実感があります。

一応それなりの量の本を読んでおり、ブログなどでも粛々と文章は書いていたので、「まあ、本ぐらい書けるだろう」みたいな甘い思い込みがあったのは確かです。そして、その楽観的な感覚と、右も左もよく分かっていない状況__つまり勢いだけで書いたというのが前著でした。

もちろん勢いだけといっても、いちおういろいろ考えて書いたわけです。例えば、時間が経ってもあまり古くならない内容にするとか、Evernoteだけで閉じるのではなくそれ以外にも知的好奇心を刺激する内容にしたい、といった思惑はいくつかありました。

が、考えたのはそんなところまでです。誤解を恐れずに書けば、「売れる、売れないはあんまり気にしない」というスタンスがありました。まあ好きなように書いてやろう、と。

しかしながら、一冊目の本が発売されて、面白かった、役に立った、詰まらなかった、内容が薄かった・・・などの感想が目に入ってくるとやっぱりそういうわけにはいきません。本の内容や書き方を考える材料が多く手に入るというのは、つまり悩む要素が増えるということでもあります。

そういう意味で、一冊目に比べると二冊目は本当にいろいろ悩みました。

二冊目のもう一つの意味

平面上に一つだけ存在するならば、それは「点」です。そして点が二つ出来上がれば、それが線になります。そういう意味で二冊目の本を書くというのは「線」を引く行為です。その線が示すものは私の「方向性」です。

そう考えると、二冊目の本に対しては「これから自分はどんな本を書いていくのか?」という問いかけに向かい合わざる得なくなります。

これはとても難しい問いです。でも、やはり駆け出しであってもプロである以上はそれなりに「哲学」が必要なのではないかと思います。その哲学が「依頼が来たものは何でも書く」であってもよいでしょうし、「知りながら害をなすな」でもよいでしょう。とりあえず、そこにはその人らしい何かしらの判断基準があってしかるべきだと思います。

私自身の「これから自分はどんな本を書いていくのか?」に対してはまだ明確な答えは出ていません。ただ「こういう本は書かないでおこう」という基準はあります。それがどのような基準かは書きませんが、その基準を満たしながらとりあえず生計が立てられるならば、私としては御の字です。

執筆の進め方〜プロジェクトノート

二冊目の出版社・編集者さんは一冊目と同じだったので、進め方自体はまったく違和感なく進行することができました。

前回は、A5サイズのノート一冊とEvernoteという構成で進行状況、構成案、資料、アイデアなどを管理していました。今回もまったく同じようにすればおそらく問題なく進められたはずですが、「実験主義者」としてはいろいろ変えてみるのがポリシーです。

最初に考えたのはEvernote一本化でしたが、PCが無い環境で考え事をすることもあるので__しかも結構多い__アナログツールは一つは欲しいところです。

そこでツイストリングノートを使ってみましたが、これはイマイチでした。やっている事はA5キャンパスノートとまったく同じはずなのにいつまで経っても違和感がぬぐえません。

首を捻りまくって考えた結果、いくつか思い当たる理由がでてきました。

一つ目は「文脈」が混ざってしまっていたこと。A5キャンパスノートの場合は1プロジェクト1ノートでしたが、ツイストリングノートの場合は複数のプロジェクトを混ぜた上に、準備中の企画のアイデアまで書き込んでいました。これは参照するにはとても便利なのですが、「モード」の切り替えという点では激しく力不足です。

私はこの「モード」というのを結構重要視しています。ようするに「そういう作業をする気分の自分」になる、ということです。これがうまく機能してなかったのが違和感の一つだと思います。

もう一つの理由が「サイズ」です。私はリングノートは基本的に片面しか使わないので、ツイストリングノートも当然片面だけで使っていました。で、当たり前なんですがこの場合A5サイズが目一杯のサイズになります。

キャンパスノートであれば、見開きで使えばA4と同サイズになります。マインドマップ的な使い方をする場合はこのサイズの広がりが大変便利です。片方のページしか使わないA5ノートは構成案を広げる場合などには恐ろしく手狭に感じられます。

最終的にはB5とかA4の用紙に書いたものをマスキングテープで貼り付けるというやり方にして、この違和感を消すことができました。が、この使い方ならば普通のルーズリーフを使っても大差ない感じしかしません。

ちなみに、現在はA5キャンパスノートを再び使うパターンと、Nozbeでそれが代用できるかの実験中です。これらの使用方法の中で差異と共通点が見つかれば、プロジェクトノートの原則みたいなものもおそらく見えてくるでしょう。

さいごに

というわけで、今回は「二冊目の本」ということについて周辺思考・周辺体験をざっと書いてみました。

とびとびになると思いますが、まだまだ書きたいことがあるので次の本の内容とか告知などと合わせて書いていくことにします。

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