3-叛逆の仕事術

4月が始まる前に少しだけ考えてみたいこと

そろそろ4月がNBCで、ブンブンとバットを振り回してる姿が垣間見えてきています。
※NBC・・・ネクストバッターズサークル(和製英語)

4月といえば、新しい季節の始まりであり、新しい年度の始まりであり、新年に立てた目標が色あせてくるタイミングでもあります。

おそらく新年に立てた目標を100%そつなくこなせている方は、かなり稀な存在でしょう。惰性を好む人間という生物種は新しい目標を簡単にはこなせない性質を持っている、というのは言い過ぎかもしれませんが、そう考えてしまうぐらい人は「目標」に失敗します。だからといって、目標を立てることが無意味というわけではありません。

継続を支える情熱

ドラッカーは『プロフェッショナルの条件』の中で、成長していくためには定期的に検証と反省を行う必要があると説いています。彼は、夏になると二週間ほどの自由な時間を確保し(日本では考えにくいですが)、一年間の反省を行っていたようです。

 もちろん、毎年八月につくる計画どおりに一年を過ごせたことは一度もない。だがこの計画によって、私はいつも失敗し、今後も失敗するであろうが、とにかくヴェルディの言った完全を求めて努力するという決心に沿って、生きざるをえなくなっている。

ちなみに、ここで出てくるヴェルディの言葉は「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」という言葉です。「いつも失敗してきた。だからもう二度とチャレンジしたくない」という言葉と対比してみれば、ヴェルディの中に潜む情熱の大きさに感嘆せざるを得ません。

ポイントは、失敗してもチャレンジし続けろ、ということではなく、失敗し続けてもチャレンジし続けたくなることは何なのか、という問いです。

世の中には何度失敗しても、懸命に(あるいはしぶとく)立ち上がり、再び挑戦し続ける人がたくさんいます。その中には「成功」を勝ち取る人もいるでしょう。その「成功」の要因は、挑戦し続けることではないのです。むしろ、その行動を支えているDNAに刻印された動機付けのような「情熱」です。

もちろん。挑戦し続けることは必要です、しかし裏側に情熱がない状態でのチャレンジングは疲れるだけです。その先に満足感のある「成功」が待ち望んでいるとは思えません。

何度も出てくるヤツ

大橋悦夫さんの『ライブハックス!』の中で、毎朝実施する「最優先課題書き出しワーク」が紹介されています。5分間時間をとって、自分が今抱えている最優先で取り組むべき課題を紙に箇条書きで書き出す、というワークです。このワークを続けることのメリットとして「消える」「残る」「言える」「始まる」の4つ紹介されていますが、注目したいのは「残る」です。

何も見ずに(前日の記録すら見ずに)、自分の記憶だけを頼りに書いているわけですから、毎日のように書き出される課題というのは、よほど気になっている課題でしょう。一週間だけでも続けることで自分にとっての重要で優先すべき課題をあぶり出すことができるのです。

これと同じようなことが「目標」にも言えるのではないでしょうか。

何度失敗しても、チャレンジしたいと思える目標が出てくれば、それはやはり自分の中で「どうしてもやりたいこと」認定されているものなのでしょう。「自分の事は自分が一番分かる」というのはあらゆる方面から考えて頷きがたい表現で、自分が「どうしてもやりたいこと」も単純に考えを巡らせただけでは見えてこないことが多いと思います。

人の感情や優先順位は、環境、体調、周囲の人々の視線、朝か夜か、などによって左右されてしまいます。もしかしたら着ている服装の色なんかでも変わってしまうかもしれません。自分の姿は鏡に映すことでしか確認できないように、揺れ動く自分の心というのも何かしらに書き留めて定点観測することでしか確認できないのではないでしょうか。

さいごに

というわけで、4月になったら意気揚々と新しい目標を立ててみればよいと思います。もちろん、それはどこかに書き残しておく方がよいでしょう。そして、時系列でその「目標群」を見返してみれば、自分の中にある本当に深い関心や興味や動機というのを見つけられるかもしれません。

▼こんな一冊も:

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