わりと身も蓋もない話

変化に対応するための三つのキーワード

少しずつ過去のノートをスキャンしてEvernoteにアップしている。

基本的にこういう作業は、まず現状動いている部分:フローに着手して、その次にストックに対応するというやり方が良い。そうしないと作業量の多さにひるんでしまう。私のメディアマーカーバインダーも、サービスを使い始めてからの購入書籍は全て登録してあるが、それ以前のものはほとんど放置状態である。これもゆっくりと登録していく予定になっている。

まずフローを押さえ、それに慣れたら余力でストックを少しずつ増やしていく。こういうやり方をしないで一気に「全部やらなきゃ」というのは、外国語の勉強をするときに辞書を丸暗記するようなものである。

というのはさておいて、スキャンしている読書ノートを見返したら標題のメモ書きを発見したので軽く紹介しておく。

ちなみに、この読書ノートは見開きで2ページしか使っていないというなかなか可哀想なノートである。新作アニメの第一話を楽しみに見たけれども、結局それっきりというのに似ているかもしれない。こういう時にEvernoteという一元のストック先があるのは便利だ。どのような形式でも「読書メモ」というタグさえ付けておけば、後からアクセスが可能になる。

さらに話を脱線させると、この読書メモには本のタイトルが書いていなかった。後で書くつもりだったのか、自分ならわかると思ったのかは今となっては判別できないが、いまこの原稿を書こうとしている時点で、そのメモの原典がなんなのかまったくわからない。

この時点でかなり使い物にならないわけだが一応「日付」と「桜井章一」という人の名前だけは書いてあった。あとは、メディアマーカーで著者名で自分のバインダーを検索して、日付近辺の本を探せば、その本にたどり着けるはずだ。

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3つのキーワード

私たちは、変化の時代に生きているといってよいだろう。そんな時代に硬直的な生き方をするのはリスクフルに違いない。そういった時代の中で柔らかく生きるためのキーワードとして上の本の中で桜井氏が挙げているのが、次の3つのキーワードだ。

  • 「臨機応変」
  • 「適材適所」
  • 「柔軟性」

この3つのキーワードをワンセットで考え、実際に意識していくことで変化に対応できると述べられている。

変化の中に生きているのに、なぜ固定観念などというものにしがみつくのか。固定観念にしがみついていては、変化に対応できるはずがない。臨機応変に動き、人も物も適材適所に配置し、柔軟性を持って対処することで変化に対応できる。

これはもっともだろう。冷静に考えれば、この答しか出てこないはずだ。しかし、人間はこういった点に関して不合理な判断を下しがちである。

ところが人間というのはおもしろいもので、困ったときほど同じ行動を繰り返してしまう。そして、失敗を繰り返す。何かにしがみつきたいという気持ちになってしまうのだろう。だが、それでは事態を悪化させるだけだ。

アインシュタインも、「同じことを何度も繰り返しているくせにちがう結果を期待するのは、狂気の徴候以外何ものでもない」という言葉をのこしている。こういう言葉があるということ自体、そういう人がたくさんいるということなのだろう。

変化の時代には、考え方や生き方も柔軟になった方が楽だろう。そのためのキーワードが上の3つというわけだ。

しかし、キーワードとして理解することと、それを実際に行動に反映させていくことには天と地ほどの差がある。メラとカイザーフェニックス的な違いと言って良いかもしれない。

というわけで、もう少しだけそれぞれのキーワードについて考えてみることにする。

「臨機応変」

手持ちの辞書で意味を引くと、

その場にのぞんで状況を判断し、また、その場の変化に応じて適切な手段をとること。

とある。

つまり臨機応変であるためには、「その場にのぞんで状況を判断する」必要があるということだ。その場にのぞまなかったり、状況がうまく判断できなければ「臨機応変」は実現できない。

状況を判断するためには、周囲の情報を集める必要がある。タスクの優先度は全てのタスクがリストアップされていないと適切に決めることができない、というのと同じことだ。

視野が狭い状況では、臨機応変さは持てない。

「適材適所」

適材適所は、自分がすべきことと他の人に助けてもらえることをきっちりと見極めて、それを割り振っていくことだ。

これを実施するためには、人に関する情報が必要だ。どの人がどんなことができて、現状どのくらい余裕があるのか、あるいはないのか。そういった情報を知っておかなければ「適材適所」は実施できない。

周囲の人々に関しても広い視野が必要になってくる。

「柔軟性」

だいたい世の中の「締め切り」というのは余裕が含まれている。ハンドルの「遊び」と同じだ。そうした「遊び」は締め切り以外のさまざまな要素に潜んでいる。

例えば、とある仕事の求人募集で「○○資格」と書いてあっても、実際はそれ以外の求人を受け付けているかもしれない。年齢制限があっても+1歳ぐらいならば対応してくれるかもしれない。これは相手の立場で考えてみればわかる。有能な人物であれば、そのような求人要項を無視してでも雇いたいと思うだろう。よほど「お役所スタイル」で仕事をしている所以外は、案外と「遊び」部分はあるものなのだ。

そういったことを知っておくだけでも、選択肢が増えてくるということはある。また、自分自身の行動に関してもこの「遊び」:バッファーとも呼べる部分を設定しておくことで、柔軟性を持つことができる。

何かと何かを区別するために引かれている線というのは、世界に刻まれた実線ではなく、フリクションボールペンで書かれた線なのかもしれない、という視点を持っておけば、より柔らかく生きていける。

そのためには、自分以外の視点に立って世界を見つめる必要がある。

さいごに

こうして考えていくと、「視点」や「視野」の重要性がみえてくる。そうすると、

「大きな変化が起きる時代には、それに対応できる生き方をしましょう」

という言葉だけでは、十分でないことがわかる。

「変化に対応できる生き方」というのは、資格を取ったり、独立したりすることそのものではない。それ以前の段階において、「物の見方」というものを変える必要がある。その変化が前提で、じゃあ実際にどんな行動をとりましょうかという判断がでてくるわけだ。

すくなくとも今回紹介した3つのキーワードを実践しようと思えば、広い視野を確保しておくことは必須だろう。では、どうすれば「広い視野」を持てるようになるかというと、それはまた別のエントリーで。

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