「ジョブ・チェンジなう」から一年を迎えて

ちょうど一年前の5月10日に「ジョブ・チェンジなう」というエントリーを書きました。それから、一応「物書き」としてこれまでなんとかやってきました。

ほとんど綱渡り的な一年でしたが、それでも気がつけば「もう一年かぁ・・・」という感じです。

売文生活

正直な所、仕事を変えた段階ではまったく無策に近い状況でした。

しかし、なんとか二冊目の本も上梓させてもらうことができ、現状は三冊目とか四冊目の本の話も進行しております。また、2010年の10月4日から始めた有料メルマガの「Weekly R-style Magazine」も購読していただいている方が少なからずおられて、大変感謝しております。

日垣隆さんの著書に『売文生活』という本がありますが、まさに「文章を売る」ことで生計を成り立たせているわけです。

こういうことが本当にできるとは2年前にはまったく想像もできないことでした。『売文生活』の中で取り上げられている「ビジネスモデルとしての売文生活」にはほど遠い状況ですが、それでも少しずつ階段を上っていっているような感覚はあります。

今回は、レビュー的な意味も含めて、この辺についていろいろ書いてみたいと思います。

仕事のスタイル

一年間かけて、構築しているのが「仕事のスタイル」です。これはまだ完全には煮詰まっていません。ただし、少しずつシフトが出来ている部分はあります。

「店長時代」との違いは、他人の管理をする必要がほとんどなくなったこと。その変わりセルフマネジメントの必要性が著しく上がりました。自分で自分の手綱を握っていないと、だいたい酷いことになります。

酷いことというのは、「ほとんど仕事をしない」という事も含まれますが、「仕事をしすぎてしまう」という点も見逃せません。この中間地点できっちりバランスさせていく仕組みが必要です。

ほとんど変わっていないのは、一週間単位で仕事を管理すること、一日の仕事を俯瞰すること、各単位でレビューを行うこと、あたりです。使っているツールは変化していますが、基本的な考え方としてこのあたりが揺らぐことはなさそうです。

仕事のペース

また、ペースについても徐々につかめるようになってきました。経験値ゼロから始めたので「このぐらいの分量の原稿を書き上げるのに、どのぐらいの期間が必要か」という情報が皆無でした。そんな状況で立てた計画が現実化するはずがありません。

一日に無理なく進められる原稿量というのが把握できて、ようやく無理のない期間の設定が可能になります。でもって、それが最近ようやくわかるようになってきた、という感じです。

このR-styleを含む一連のブログ更新と、メルマガ原稿は基本的に「通年」として作業のベースにあり、その上に本の原稿などを加算していく。これでようやく現実的なペース配分ができます。

その辺がようやくデータとして分かってきたかな、という印象があります。当然ログを残してきたことの結果でもあります。

規則的な生活

できるだけリズム良く、規則的な生活をしたいところですが、連れ合いが不規則な仕事をしているので、それに合わせるとどうしても私も不規則にならざるを得ません。

自分は自分、連れ合いは連れ合いと割り切って自分のリズムを堅持するか、できるだけ連れ合いに合わせて不規則さを享受するか、の選択になります。現状は後者の選択をしていますし、たぶんその選択をし続けることでしょう。

「物書き」としてのペルソナ

徐々に出来上がりつつあるものとして、もう一つあげられるのが「物書き」としてのペルソナです。

「店長」時代は、コンビニの情報に目を光らせ、ヒットしそうな新商品はチェックし、あたらしいタイプのコンビニ店舗が登場すれば実際に足を運んで見学し、どこかのお店にいけば店舗マネジメントができているかどうかを確認し、ご飯を食べに行けばその店の時給とスタッフの数と平均客単価を考え・・・なんてことをやっていました。こういうのは「やろう」と思ってやるのではなく、自然に気になってしまう、というレベルのことです。

それと同じように「物書き」としての視線というのが徐々に出来つつあります。

書店に行けば本の陳列をチェック、書籍はタイトルから、本文の書き方、目次、イラストの使い方、出版社・編集者のチェック、何かのアイデアを掴まえとき「これを本にするとどうなるか」という想像、新しいアプリやガジェットを見つけたら「これも本のため」という言い訳・・・と最後のはちょっと違いますが、こういう事をよく考えるようになりました。

昔からブログをやっていたので「コンテンツ」を考えることはしょっちゅうしていましたが、「本」ということを念頭において何かを考えるようになったというのが最近の変化です。

コミットメントの判断

一応「物書き」という肩書きを使っているのは、「こういうことを書く」という具体的なものが特にないからです。むしろ自分にどのような文章が書けるのか、いろいろ試してみたい気持ちがあります。
※現状ですら書きたいことが山ほどあります。

書きたいことマインドマップ
モレスキンに描いた「書きたいことマップ」

が、その反面できるだけそれ以外の事にはコミットメントしないようにしています。

例えば、Evernoteと連携するアプリとかタスク管理用のiPhoneアプリなど、手を出したいものはあちらこちらにあります。でもってそれはすごく楽しそうです。しかしながら私は結構不器用なので、そうやって手を広げすぎると中心的な部分がおろそかになる危険性があります。

この年齢になるまで結構いろいろな対象に手を出してきましたが、その時その時は一つのことに集中していました。でもって、結局のところ、死ぬまでこれ__コミットメントorノット__の繰り返しをするしかないかなと思います。

まず、自分が納得できる段階までは、この階段を上ることに集中する。それ以外のことは、その後でまた考える。愚直としか言えませんが、個人的にはそれが一番後悔の少ない生き方に感じられます。

さいごに

フリーランスについての心構えとか、必要なスキルについても合わせて書こうかと思っていましたが、随分長くなってので今回はこれまでにしておきます。その辺はまた別エントリーにて書いてみます。

来年の同じ日にも「物書き」としてブログが更新できること、これが当面の目標です。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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