MacのEvernoteクライアントが「Version 2.2.0 RC」にアップデートしました(6月9日)。
最近ベータ版でのアップデートが複数あり、その度ごとに細かい機能追加が行われています。それぞれ追加された機能を見ていると、Evernoteも次のステップに入っているな、という感触があります。
それがどんな方向を向いているかは、とりあえず置いておくとして、今回はまず追加された機能まわりをざっとみていこうと思います。
ノートリンク機能
リンク機能については、「MacのEvernote(beta版)にノートへのリンク機能が追加」のエントリーで紹介しました。
この機能はEvernoteの使い方に広がりを与えるものになると確信しています。実際的な例としては「ノートリンク機能を使ったEvernoteでの「読書ノート」」(シゴタノ!)をご覧ください。これ以外にもまだまだ使い方はあります。
また、ノートにノートをドラッグすることでノートリンクが貼り付けられるという機能も「Version 2.2.0 RC」には追加されています。
この機能を使えば、いくつかのノートを探し回りながら、気になったものについては、準備しておいた白紙ノートにノートリンクを貼り付けていく、ということも可能になります。
※読んだ本リストを見ながら、参考文献になりそうなものをピックアップする、といった使い方。
ノートのコピー
地味ながら、個人的に気に入っている機能がこのノートのコピー。これによって「テンプレ」的なファイルがかなり扱いやすくなります。
一度「テンプレ」のノートを作成しておけば、後はそれをコピーするだけでいくらでも使い回せます。
プロジェクトの概要を入力するものであったり、あるいは一日の定型作業+チェックボックスを記入したノートを作っておき、必要に応じてコピーして使う、ということができます。
またノートをFinderにドラッグすると、enexファイルが作成されるようにもなっています。以前からenexファイルは作成できましたが、こちらの操作の方が簡単ですね。テンプレ作成のアプローチとしてはこちらの方向性もあります。
ビュースタイルの変更
サマリービューのスタイルが、変更になっています。画像を含んだノートがサムネイル形式できれいに表示されるようになりました。
MediaMarkerから送られてくるノートなどもなかなか美しいです。最近は「見た目の良さ」という点をEvernote上でどのように実現出来るか、という点を考えるようになってきているので、これはありがたい所です。
さらに、近いタイミングで登場した「ツイエバ」というウェブサービスとの相性が抜群です。
上の画像は「twtr2src」「ツイエバ」の二つのサービスから送られてきたノートの比較ですが、やはりツイエバのノートの方が「中身が気になる」感じがあります。あらためて「画像」が持っている情報量の多さに気がつかされる瞬間です
というわけで、最近は一日に一枚ぐらいはツイッターに写真をアップするようにしています。
※できれば「その日」を印象づける写真が良いのですが、それはまあなかなか判断が難しいところです。
普段は写真撮影→即Evernoteという流れですが、一枚だけでもツイッターに投稿しておくと、「後で見返したくなる」タイムライン保存ノートになってくるでしょう。
さいごに
あとは、「進む」とか「戻る」のボタンが付いた、というのも注目すべきことかもしれませんが、この辺は「あって当たり前」的な感じなので、特には触れません。
これらのアップデートにより、私のEvernoteへの関心事が「テンプレ作成」「見た目の向上」「ノートリンクの使い方」に移動してきています。ちょうどこの変化というのが、アナログノートにおける「工夫」と近しいものがあるのが面白いところです。
まずは、何をどう記入するかという模索からはじまり、それに一定の目安が付いたら、自作テンプレを構築したり、見た目にこだわったり、あるいはノートの中の情報を以下にまとめたりするか、というのが既存の「ノート術」の中で語られていることと同じレールだと思います。
とりあえず、今回の連載はそのあたりの話題について書いていこうと思います。
▼こんな一冊も:
EVERNOTE「超」仕事術 |
|
![]() |
倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2010-08-18 |
EVERNOTE「超」知的生産術 |
|
![]() |
倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2011-02-26 |
4件のコメント