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ほぼ日手帳8年生 〜記憶と記録と人生〜

Posted on 2011 年 7 月 26 日2019 年 6 月 23 日 by Rashita

気がつけば、もう8年間という感じでしょうか。
なんだかんだ言いながらも、ほぼ日手帳を毎年使っています。

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今年も9月1日に「ほぼ日手帳2012年」が発売になるようですが、もちろん購入予定です。今年と同じようにカズンにするか、あるいはオリジナルに戻ってみるか、もしくは両方買ってみたり・・・、今の時点から楽しみな悩みです。

そういう人が、「ちょっと使い方について書いてみましょうか」という感じで本を書いてみました。

ほぼ日手帳HACKS! 著:倉下忠憲、北真也

概要というかなんというか

本書は、ブログ「Hacks for Creative Life!」の@beck1240さんこと北真也さんとの共著です。

二人とも「ほぼ日手帳」ユーザーなのですが、お互いの使い方はまったく異なっています。私はフリーランスの物書きという立場、北さんは会社員、とお互いに異なった環境にあるのですから、使い方が違ってくるのは当然でしょう。

でも、真の部分__この手帳が好きなんだという感覚__は共通しています。そして、それがとっても大切なことだと私は思います。

北さんは、ほぼ日手帳のデイリーページを「その日の仕事を回すためのツール」として中心に据えた「仕事術」的なアプローチで、私は「自分」という存在の全体像を受け止める__人生の足跡を残していく__ツールとしてその使い方を紹介してあります。

人生とは記憶の総体

『モレスキン「伝説のノート」活用術』の共著者の一人である堀正岳さんは、モレスキンに日常の細かい情報や大切な思い出を書き留められている述べられています。印象的なのは、その本の「はじめに」に書かれた一節です。

しかし、その中でも最も貴重なのは、家族との思い出、本を読んだときの感動、思いがけず気づくことができたささいな発見などです。それは小さな記憶の宝石となってノートの中に散りばめられた、私の人生そのものなのです。

考えてみれば、「人生とはなんぞや?」という問いに、主観的な視点から答えようとすれば、「それは、記憶です」となるでしょう。どれほど大切な体験をしてきたとしても、それが記憶倉庫の奥底に置き忘れられ、雑多な品々と混ざり合い、発見することができないのならば、「それは私の人生です」と言い切ることは難しいでしょう。

自分にとっての人生というのは、自分が「記憶」していることに近似します。

最適化は理想を誇張させる

私は、「自分の人生を愛しているからです!」と高らかに宣言することはできませんが、さまざまなツールに日々の出来事や体験、気づきやエウレーカ!を書き残すことは、大好きです。

それを見返すことによって知覚される人生というのは、単純に記憶力だけで構成される「自分の人生」よりは、もっと幅広く、奥深いものになるでしょう。数多くの小説がそうであるように、奥深さは平坦なストーリーからは生まれてきません。楽しいこともあれば、しんどいこともあります。しんどいけど楽しいこともあるでしょうし、楽しいけどやりたくないこともあるでしょう。魔女がグツグツと煮立てるスープのように混沌としているのが人生です。

最適化が大好きな我々の脳は、そういうややこしい部分はささっと濾過してしまいます。それで良い、というならば手帳に記録を残しておく行為は必要ないでしょう。それは一つの選択であり、是非はありません。

ただ、それはちょっと物足りないなと感じるならば、積極的に記録を残し、それを見返してみることです。きっと「自分ってこんなヤツだったんだな」と思いを新たにされることでしょう。

もし、記録を見返して、過去の自分があまりにもふがいなく感じられるとするならば、おそらく自分自身に対して高い理想像をはてはめすぎています。人間は、それほど「デキる」やつではありません。

階段の1段目にいる人間に向かって、「よし、100段目まで来い」といっても虚しいだけでしょう。100段目に足をかけられるのは99段目まで上った人間だけです。1段目にいる人間にできることは、2段目に足をかけることだけ。

100段目まで上らなければ、と想いだけが先走ってしまえば、二段目に足をかけるのが虚しい、あるいは恥ずかしい気持ちがしてくるかもしれません。
しかし、100段目に憧れを抱きながら、結局何もしない人に比べれば、1段分は近づくことになります。そして、その1段の価値はとても大きいものです。

さいごに

と、手帳について書いていたら、全然別の方向に脱線してきました。

ようは記録を残しておくことは、自分の記憶力によって「思い出しにくくなっている」様々な事柄へのアクセスを確保し、「自分ってこんなヤツなんだな」という気づきを得られることにつながる、ということです。

そして、その「自分ってこんなヤツなんだな」というのが受け入れられる__なにがどうあれ、そこが出発点でしかないと認識するならば、生き方も変化していくのではないかと思います。

本の内容について書くつもりだったので、それはまた次回に回します。

▼こんな一冊も:

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方
モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方 堀 正岳 中牟田 洋子

ダイヤモンド社 2010-09-10
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