「Evernoteで始めるクラウドノート術 Part 2」に参加しました

8月6日開催のシゴタノ!セミナーにゲスト講師として参加してきました。

テーマは「クラウドノート術」。中でもアナログとデジタルのノートをどう使い分けているのか、ということが中心的な内容でした。

ゲスト講師は私と文具王(@bungu_o)さん。

私の方は、「成果物を生み出すノート術」ということで、情報の流れとツールの使い分けみたいなことをしゃべらせてもらいました。その前々日ぐらいからノドを痛めてしまっていて、あまり声が出ていなかったのが心残りです。

私的には、「アナログ主義」とか「デジタル主義」といったものはなく、その作業に最適なツールを使えばOKだと単純に考えています。そうしたツールの使い分けもEvernoteにストックしておけば、一元管理が可能です。そういうことがすっと出来てしまうのがEvernoteの魅力です。

ツールの使い分けを考えるためには、ツールの特性を考慮するだけではなく、それぞれの工程に着目し、「その作業では何が必要なのか」をきちんと見極める必要があります。今回は、アウトプットの流れを3つの工程に分類して、それぞれを紹介していきました。

ちなみに、セミナーに参加された方しか分からないネタですが、「ジョ・ハ・リ」というフレーズはスライドのアイデアについて一人ブレストしているとき、つまり「ハ」のタイミングで「」と思いついたものです。

この説明がどのぐらい適切だったのかは私サイドではあまりわかりませんが、それでも、単に流れを説明するだけよりは、ある程度イメージしやすいものになったのではないかと思います。
※大元のイメージ図
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文具王の講演

でもって文具王。正直、あの講演を聴けただけで個人的満足度はめちゃくちゃ高かったです。ずっとうんうんと頷いていました。

その中でも、個人的共感ポイントを上げるとすれば、

  • Evernoteは落書きができない
  • マイ・ロングテール
  • 効用と面倒さ

の3つです。

Evernoteは落書きができない

テキストデータは良いのですが、画像とかスキャンしたデータをEvernoteで見返していても、そこに「追記」ができないんですよね。アナログノートはこれが簡単にできます。この乖離感が違和感になることがあります。

もちろん、100%不可能という話ではなく、ツールの連携を意識すればできます。が、逆に言えばそれをわざわざ意識しなければできない、というハードルがあるとも考えられます。このあたりは、iPadアプリの分野でしょうね。

マイ・ロングテール

Evernoteに貯めたデータには「利用格差」が確実に存在します。テンプレのように頻度高いものもあれば、メモのように一度参照してお終いというのもあります。あるいは取扱説明書のように平時にはまったく使わないというものもあります。

単純に紙情報であれば、「もしかして使うかも」という類のデータを保存しておくと、物理的な存在感がはんぱないものになってしまいます。しかも、数が増えるほどアクセスするのに時間がかかるようになります。

しかし、Evernoteに「とりあえず」保存しておけば、そのあたりについて心配する必要はありません。リアル書店の本棚は3年に一回しか売れない本の「肩身」は狭く、置いて貰えるかどうかは難しいところ。でも、アマゾンならば(倉庫は別として)、お客に見せる「本棚」にはいくらでも並べることができます。

まさに、Evernoteへの情報の蓄積はマイロングテールを実装するものと言えるでしょう。

ある程度の期間Evernoteを使い、積極的に保存しておくと、過去の自分に感謝する事態が訪れます。Evernoteを検索して、情報を見つけられると「あぁ、昔のオレよく分かっているよ」という感じになります。
※何年先になるかはわかりませんが。

効用と面倒さ

ちょっと面倒になると、とたんにやらなくなる。あるいは続かなくなる。よくある話です。

このあたりはメルマガの「ジブンのトリセツ」でも頻繁に書いていますが、「面倒くさい」という心理的状況は

その行動を行うことによって得られる効用(と自分が感じているもの) < その行動を行うことに対する心理的コスト

という感じではないかと思います。

つまり、まったく無価値(効用ゼロ)と感じているものに対しては「面倒くさい」という言葉を使わないわけです。やれば何かしらの効果があるかもしれないが、自分がその行動を起こすほどのモチベーションが湧いてこない、というのが「面倒くさい」という状況です。

すると「面倒くさい」と思わなくするためには、感じられる効用をできるだけ高く保っておくか、あるいは操作が簡単、楽にできる、わかりやすい、といった心理的コストを下げるという二つの(あるいは両方の)アプローチがあります。

なんにせよ、「自分にとっての面倒くささ」というのに一度向き合ってみるといろいろ面白い発見があるかもしれません。

さいごに

セミナーとその後の懇親会を含めて、書きたいことは山ほどあるのですが、今回はこんな所で。

P.S

質疑応答の中で、とある参加者の方から「普通の人とは違う発想はどこからくるのですか」という質問がありました。

文具王さんは「イラッとしたことを忘れない」と答えられていました。私も自分の「もやっとした疑問」は必ずメモするようにしています。

『考える人 2011年 08月号』の梅棹忠夫特集の中で、糸井さんがインタビューで答えられていた次の言葉を紹介しておきます。

大体クリエイティブの原点って、全部違和感ですから。差異を見つけたら、新しい方向性や力が見えてきます。

日常生活の中で、どれだけ違和感を感じられるか。そしてそれを放置せずに、正面から向かい合うか。それがクリエイティブな発想にとって必要なのではないかと思います。

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