Evernote企画7th:第一回:ノート及びその整理についての復習(上)

今回の企画ではEvernoteの「ノートリンク」についてちょっと考えてみたいと思います。

少し前のアップデートで追加された「ノートリンク」機能は、Evernoteの整理における新しいルートを作り出すものです。使わなくても特に不便はありませんが、何か新しい可能性が眠っているかもしれません。

まわりくどいR-styleのことですので、「ノートリンク」について考える前に、「そもそも」論から始めてみることにします。

Evernoteにおけるノート

Evernoteの「ノート」は情報操作の最小単位です。バインダーの中のルーズリーフ1枚、KJ法で書き出した付箋一枚、マインドマップのノード1つ、と同じものです。

もちろん、1枚のノートに複数の「情報」を入れることはできます。が、基本的な概念では、ノートを最小の単位にして情報の操作及び整理が行われます。

ノートには、本文の内容(情報)とノート自身の情報(メタ情報)の二つが含まれます。私たちが直接利用するのは本文の内容の方で、メタ情報は検索のために使われます。
※もちろん、メタ情報も新しい情報になり得ます。2011年の8月にはノートを100個作った、など、

一つの比喩として、このノートを一人の人間に置き換えてみましょう。

その人間そのものが「情報」です。そしてその人が持つ名前・血液型・生年月日・結婚歴etc…が「メタ情報」になります。メタ情報は一度作られてしまえば固定されるものもありますが(生年月日など)、後から変更及び追加されるものもあります(氏名・結婚歴)。

ノートブックとスタック

このノートを整理するのがノートブックとタグです。それぞれみていきましょう。

ノートブックは物理的な「場所」のメタファーです。人間は、ある瞬間にはどこか一つの場所にしか存在することができません。9月7日10時22分30秒(UTC+9:00)に自宅でMacBookAirのキーボードを叩いているならば、同じ瞬間にスタバでカフェが出来上がるを待つことは不可能です。しかし、その人が存在しているのならば、かならずどこかの「場所」に位置することになります。
※SF及び量子力学的異論はスルーさせていただきます。

同じようにEvernote上ではノートは必ずどこかのノートブックに所属しなければいけませんが、二つ以上のノートブックに属することはできません。

「ちょっとまって、ノートブックのスタックは?」という疑問があるかもしれませんが、ノートブックのスタックはノートブックではありません。あくまでノートブックをまとめるための機能です。ノートが所属する場所は一つのノートブック内でしかありません。

例えば、私はいま京都府にいますが、これは日本にいるとも言い換えることができるでしょう。日本がスタックで京都府がノートブックです。

この分け方であれば、どこかの都道府県に所属していることはすなわち日本にいることを意味しますす。しかし、日本にいながらどこの都道府県にも所属しないということはできません。これがスタックそのものにはノートを入れられないということです。
※政治的反論は面倒なのでスルーします。

どういうスコープでノートブック(及びスタック)を作るのかは、Evernoteに入っている情報によります。これは生活範囲と同じようなものです。ある人にとって「場所」というのは自分の部屋と自宅のそれ以外の場所を意味するかもしれません。別の人にとっては日本国内がそれにあたるかもしれません。「正解」の形はありませんが、「最適」な形は見つけることができるはずです。

このたとえを続けると、Evernoteのノートブックは一つで良いという考え方は「地球市民」的なアプローチです。みんな地球にいるのだから、ボーダーを作る必要なんてないよね、という考え方です。これはこれで悪くありません。ただし、「住所」という概念が成立しないので、ある人を見つけ出すのはなかなか面倒かもしれません。

タグについて

ノートブックが「場所」だとすれば、タグは「属性」です。言い換えれば、ユーザー独自のメタ情報を添付する機能がタグです。

先ほども書きましたが、人間には名前・血液型・氏名・生年月日・結婚歴などの情報が付随しています。市役所にいって、戸籍謄本をプリントアウトしてもらえば、これらの情報が確認可能です。これらは基本的に本人の意志とは別のところで作成される情報なので「強制の情報」と言えるでしょう。
※話をものすごく簡略化しているのは承知しております。

Evernoteでノートを作成したときに作られるメタ情報(作成日・ソース・〜を含む…)は強制の情報です。まったく同じ瞬間に、同じソースから、同じツールを使って、別々の二人が同じノートを作成したとしたら、Evernoteで生成されるメタ情報は同一になります。そこに差はうまれません。血液型でA型の判定が出たら、A型に分類されることになったり、離婚したらバツが一個付く(のかな?)のと同じことです。

対してタグは任意の情報です。私が「友人」として認識するある人は、別の人からは「あこがれの人」かもしれません。あるいは「俺の嫁」かもしれません。こうした分類は個別に違ってきます。なので機械的に付けることはできません。私にとってAさんがどういう人なのかは私にしか判断できないからです。それを表現するのがタグです。

もちろん、年収1000万円以上の男性に「結婚相手候補」のタグを付ける、といった機械的処理が可能なものもあるでしょうが、どちらにせよそのアルゴリズムを指定するのはその人自身の判断です。

Evernote自身で生成されるメタ情報に、固有のメタ情報を追加するというのがタグの役割です。

ノートブックと違い、タグは属性を表現するものなので、一つのノートに複数のタグをつけることができます。同じ人に対して、「友人」「同級生」「麻雀仲間」という属性を割り振るのと同じことです。

先ほども書きましたが、このタグは「検索」する時に使います。
※電話帳に「麻雀仲間」のリストがあれば便利ですね。

さいごに

今回は、ノートを人間に置き換えてノートブックとタグのおさらいをしてみました。

次回はこれを踏まえて「検索」について考えてみます。

▼こんな一冊も:

EVERNOTE「超」仕事術
EVERNOTE「超」仕事術 倉下忠憲

シーアンドアール研究所 2010-08-18
売り上げランキング : 15438

Amazonで詳しく見る by G-Tools

EVERNOTE「超」知的生産術
EVERNOTE「超」知的生産術 倉下忠憲

シーアンドアール研究所 2011-02-26
売り上げランキング : 8202

Amazonで詳しく見る by G-Tools

▼Coming soooooooooooooooon:

クラウド時代のハイブリッド手帳術
クラウド時代のハイブリッド手帳術 倉下忠憲

シーアンドアール研究所 2011-09-23
売り上げランキング : 48181

Amazonで詳しく見る by G-Tools

タグ:

2 thoughts on “Evernote企画7th:第一回:ノート及びその整理についての復習(上)”

コメントを残す