Evernote企画7th:第三回:ノートリンクについて

連載企画です。前回までは以下の通り。

ようやく本題のノートリンクについてです。

ノートを人にたとえて、回りくどくノートブックとタグについて考えてきたのも、ここに至るための道です。

まず人でたとえる

ノートリンクとは何か?→ノートのハイパーリンクを作る機能です。

一行で話が終わってしまいますが、これが意味するものは一体何なのか、という点について考えてみます。

前回イメージの中で作成した日本全国旅Evernoteをもう一度持ち出します。

そのEvernoteには47都道府県に対応するノートブックがあり、旅行先で会った人の写真が保存されています。

関係性の表現

さて、京都府で一番最初に会ったAさんとBさんが恋人同士だったとしましょう。それをこのEvernoteではどのように表現できるでしょうか。

まず、恋人というノートブックを作ってそこにこの二人を移動させるという方法は論外です。それをしてしまうと、例えばAさんとCさんが親子関係だったときに、それを表現する術がなくなります。

続いて考えられるのがタグを付けることです。AさんとBさんにそれぞれお「恋人」というタグを付ければ、その瞬間はうまく機能します。京都府というノートブックを選択して、「恋人」タグを選択すれば、AさんとBさんが表示され、この二人が恋人であることは明示されます。

しかし、もう一組「恋人」がいた場合はどうなるでしょうか。例えばDさんとEさんも恋人だったとしたら。この場合「恋人」タグでの検索結果にはAさん、Bさん、Dさん、Eさんが表示されます。まだこのぐらいならばカップルの組み合わせを間違えることはないでしょうが、数が増えてきた場合は破綻します。

特別なタグでは?

では、「AさんBさんは恋人」というタグを作ればどうでしょうか。このタグはAさんとBさんのノートにしか添付されません。しかし、Evernoteのノートブックの中に存在する人間関係の数だけタグを作らなければいけなくなります。まったくもって現実的ではないでしょう。

ノートリンクはこの問題を解消します。AさんにBさんのノートリンクを、BさんにAさんのノートリンクを追加すれば、この両者がそれぞれ関係を持っていることがわかります。
※片思いの場合は片方だけで済みますね。

つまり、ノートリンク機能は、ノートとノートの関係性を表現するために使える機能だ、ということです。

人と人のつながり

たとえば、私が誰か別の著者さんと知り合ったとしましょう。その時、たまたま一緒にいた編集者さんとも知り合いになることができました。そのお二人は一緒に仕事をされていたとします。

この二人の写真(別に名刺でもよい)をEvernoteに取り込みます。その際、両方のノートに他方のリンクを張っておきます。

こうしておけば、「あぁ名前、何だっけな、確かあの人と一緒にいた…」となった時に、思い出せる方の人のノートにアクセスできれば、もう一人の方のノートにもアクセスできるようになります。
※もちろん、同じタイミングでノートを作成していれば時系列で前後のノートを見れば一発という話はありますが、とりあえずスルーで。

たぶん、Evernoteでなくても同じ事でしょう。とある人が思い出せるのならば、「あの人名前何でしたっけ?」とか「連絡先教えてもらえませんか?」とその人に直接聞けば、必要な情報を知ることができます。

情報と情報が関係性でつながっていれば、それを蜘蛛の糸のように辿っていけるということです。

これがノートリンクの第一歩です。

情報の構造化

情報の関係性を明示することを一歩進めれば、情報を構造化することにつながります。Wikiはその好例です。単に時系列で情報が追加されていくだけではなく、そこに構造があります。

つまり、トップページがあり、こういう情報が必要ならこのカテゴリーページという提示があり、それぞれのページは検索で見つけることが可能であると共に、そこから関連する情報にもアクセスできる環境ができあがっています。

例えば、トップページ→ページA→ページB

という閲覧の順番が想定されているとすれば、これは関係性の明示であると共に、情報の階層化とも言えます。

実際の例でいえば、

今日のタスクリスト(全体像)→プロジェクトAのタスクB(中間)→タスクBのチェックリスト(詳細)

という流れです。

これらをノートリンクでつないでいけば、全ての情報を一気に目にすることなく、そのタイミングごとで必要な情報にアクセスできるようになります。

見え方をコントロールするだけではなく、「どのような順番で情報にアクセスするのか」という流れも制御できるわけです。

さいごに

ノートリンクの一番簡単な使い方は、「このノートを見たときに、あのノートを見たくなるんじゃないか」という情報と情報との関係性を明示する方法です。

それを一歩進めて、情報に構造を与えるためにも使えます。極端な所までいけばwikiっぽくなるかもしれませんが、そこまでは必要ないでしょう。ただ本質的にノートリンクがそういう意味合いを持っているという点だけ踏まえておけばOKだと思います。

次回は、ノートリンクの使い方の実例(あるいは妄想例)を紹介してみます。

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