連載です。前回までは以下のリンクからどうぞ。
Evernote企画7th:第一回:ノート及びその整理についての復習(上)
Evernote企画7th:第二回:ノート及びその整理についての復習(下)
Evernote企画7th:第三回:ノートリンクについて
今回は、どんな感じでノートリンクを使っているかについてです。以前紹介したのも含めてざっと流していきます。
情報の集約
まず、情報の集約から。一つのノートに必要な情報へのリンクをまとめる方法です。人でたとえると名簿作りや披露宴の席順決めみたいなものです。
プロジェクトノート
プロジェクトに関する情報をまとめたノート。
写真では第一章の概要をまとめたノートへのリンクが添付されています。同じように第二章以降のノートがこの下に並びます。
このプロジェクトノートには企画(この場合書籍)全体の概要が書き込まれており、それぞれの章の概要は別のノートに記入し、ノートリンクで構造化するわけです。
Evernoteではノートの表示順は任意で並び替えることができませんが、ノートリンクであれば好みの順番に並べることができます。
※以前のバージョンではドラッグ&ドロップでノートリンクを移動できたんでメッチャ便利だったんですけども。
章ごとの概要だけではなく、たとえば「参考文献」をまとめたノートや、関連する人への名刺ノートへのリンクなども添付してあります。
基本的にプロジェクトに対しては一つのノートブックを当てているのですが、そこには雑多な情報が集まってきます。しかし、これらの概要情報は比較的見返すことが多く、また「どういう位置づけか」という情報も大切なのでノートリンクで構造化している、というわけです。
読書ノート
以前紹介しました。メディアマーカーから送られてくるノートに、読書メモのノートリンクを追加したもの。
全体像についてまとめたノートと、単独の要素を抜き出したノートへのリンクの二種類があります。
アルバムノート
同じく以前紹介しました。mp3ファイルをEvernoteに保存しておいて、ノートでそのリンクを管理するという方法。連続再生できないのがかなり残念ですが。
関連情報
こちらは、全体の構造を作るというよりは、参考にする情報をくっつけておく、という感じです。情報の階層化と言えるかもしれません。
参考資料
「これ、あの作業するときに使うな」と確実に分かっているノートのリンクをプロジェクトノートに添付します。
Gmailで作成・送信したレジュメは、そのままスライドのラフ案を考えるときに使うのでEvernoteにクリップし、そのリンクを該当するプロジェクトノートに添付しておきます。
もちろん、ノートリンクを貼り付けなくても後で検索することはできますが、探す事が100%確定しているものであれば、ちょこっとノートリンクを貼っておくだけで、「えっと、ノート名前なんだっけ?」みたいな事態に陥らなくて済みます。
※これは100%実行しているのではなく、「これ、あとで使うな」と確信持った情報だけです。
チェックリスト
すこし前、一日のタスクリストをEvernote上で管理していましたが、例えば土曜日に週次レビューというタスクを設定するならば、その際に使うチェックリストにアクセスできると便利です。
同じように、シゴタノ!の更新がある日ならば、記事テンプレへのリンクが貼ってあると便利です。
私が一日のタスクリストに求めるのは、こういう機能です。つまり一日分のタスクの概要がばーっと並んでいて、それぞれのタスクをクリックしたら詳細な情報に切り替わる。詳細の全てを終了したらまた一日の概要に戻るというイメージです。
例えば、その日に「シゴタノ!更新」というタスクがあって、それをクリックすれば
タスク
「原稿作成」
「アップロード及び見直し」
「moreタグは付けたか?」
「DMを送る」
参考資料
「シゴタノ!アイデア出し!」(月曜日に作成したノート)
というのが表示されて、「原稿作成」をクリックすれば、さらにテンプレを保存してあるノートに移動するというもの。「アップロード及び見直し」はダッシュボードへのリンク、「moreタグは付けたか?」は単に確認事項なのでこれ以上下の階層はなし(チェックが付くだけ)、「DMを送る」もブラウザが開けば便利ですが、まあこの辺はどちらでもOK。
全て終了したら一日のタスクリストに戻り、次のタスクへという感じ。
今までは全然無理でしたが、ノートリンク機能で似たことは実現できるようになりました。ただ、管理自体が結構面倒です。この辺がクリアされれば、個人的にはとても面白い使い方ができるのではないかと思います。
さいごに
最後はタスク管理アプリへの要望という感じでしたが、とりあえずノートリンク機能についていろいろ書いてみました。
この機能はかなり便利です。特にノートの数が多い人や、単なるスクラップ以上の使い方をしている人ならばなおさらだと思います。
また、いろいろ思いついたら書いてみます。
▼こんな一冊も:
EVERNOTE「超」仕事術 | |
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倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2010-08-18 |
EVERNOTE「超」知的生産術 | |
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倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2011-02-26 |
▼Coming sooooooooooooon:
クラウド時代のハイブリッド手帳術 | |
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倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2011-09-23 |
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