早急な研究を…「キレる子」と「ゲーム脳」の関係(読売)
突発的な攻撃性を示す「キレる子」など、子供の心の問題について科学的観点から専門家が討議した文部科学省の「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会」(座長・有馬朗人元文相)は12日、携帯電話やインターネットによるコミュニケーションや、テレビゲームが脳の発育に及ぼす影響は未解明で、一層の研究推進が必要だとする報告書をまとめた。
検討会はMRI(磁気共鳴画像装置)などを使った脳研究の急速な発展を背景に発足。子どもの成長に関して科学的に明らかな事実と、データが不十分な議論を整理した。
なんというか、ズレまくっている気がしないではない。
基本的にそのままの子供というのは、結構突発的な反応を示すのではないだろうか。
それが攻撃性を持つということもあり得ると思う。子供が非常に冷酷な行動をとることも珍しくない。
つまり大人に比べて抑制が少ないのが子供なのであろう。
ゲーム脳というものが、どういうものか置いておいて、ゲームが子供の攻撃背に直結するというのはどうにも変な感じがする。
インターネットのツールなゲームなどの環境にふれることで、その他の外界との接触する「時間」や「機会」が少なくなることで、抑制を働かせる機能がうまく育っていないというのが現状ではないだろうか。
同じようにゲームをしていても、その他の環境が違えば当然子供への影響も変わってくるだろう。
この研究がどうか、ということとは全く別に、多くの大人が、ゲームやネットなどを極端に悪者扱いするその背景には、結局自分で自分の子供の教育に関して責任を負いたくないという気持ちがあるからではないだろうか。責任転嫁。
ゲームが悪いということにしておけば、一応自分は悪くないと思えるのかもしれないが、実際的に子供と相対するのは親である。その親がきちんとした自覚を持っていない、ということが特に最近多くなってきているのではないかと思う。
確かに子供を取り巻く環境というのは、この20年くらいで大幅に変わってきているだろう。円の持つ価値も、通信環境も、家電製品も、地域社会も、変わっていないものの方が少ないのではないだろうか。それでも子供に対する教育論というものはあまり変化していないような気がする。
というか、逆に数年前から子育てがある種のマニュアル化さえされているのではないか、などと考えたりもする。そういうのはある種とても危険なことである。横のつながりを持ちにくい両親が、個の存在を無視した子育てを行うという状況は、決して恵まれた環境とは呼べないだろう。しかし、そういうことが現実的に多くなってきているような気がする。
そういう時にこそ、行政がどのように動いていくか、ということが重要なはずだが、多くの地域では目立った動きはない。
国の借金の残高を見るよりも、今の子どもが置かれている状況を考えた方が、気分が憂鬱になってくる、という今の国のあり方というのは、やはり変えていかなければいけないんだろうな、という気がしてくる。
一つ前の記事とも絡んでくるが、事態の解決には民間のNPOとか、あるいはSNSのつながりとかが必要になってくるのかもしれない。少なくとも今の政府の施策を見る限りでは、状況はほとんど改善されないような気がする。
消費税引き上げ
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