小泉総理が靖国神社を参拝されたようで。個人的にはきちんと公人参拝を明言して参拝してほしかったところですが、あまりの議席を抱えたために若干控えめな感じになっている感じです。
特に思うところもほかにはないのですが、各新聞の目についた記事の見出しなんかをちょっと並べてみようかと。
朝日新聞
・小泉首相の靖国参拝、過去4回と異なる
・小泉首相、靖国神社を参拝 アジア外交への影響必至
・首相の靖国参拝、公明の神崎代表「誠に残念」
・首相の靖国参拝、中国・韓国が反発強める
読売新聞
・「深い遺憾と失望」韓国が靖国参拝に抗議
・中国も非難「小泉首相に関係破壊の歴史的責任」
・小泉首相、きょう午前靖国参拝
・小泉首相、靖国神社を参拝…昇殿・記帳せず
毎日新聞
・靖国参拝:「中国人民への重大な挑発」 駐日大使
・靖国参拝:野党各党は一斉に強く反発
・靖国参拝:再び緊張感が高まる日韓関係
・小泉首相:靖国神社に昇殿せず参拝 秋季例大祭初日
産経新聞
・韓国政府「深い遺憾の意」と抗議 小泉首相の靖国参拝
・よかった」と李登輝前総統 小泉首相の靖国参拝
・小泉首相、靖国神社を参拝 就任以来5回目
日経新聞
・自民古賀氏「喜ばしい」加藤氏「行くべきでなかった」
・首相、靖国神社を参拝・就任以来5回目
CNN
・小泉首相、靖国参拝
と、まあ思いつくままに勝手にリンクを乗せたわけだが、ばっと眺めてみても新聞によっても、がんばっているところそうでないところがあるというのはわかる。
産経新聞の記事を見ればわかるように、李登輝前総統は靖国参拝を肯定的にとらえておられる。反対する人間もいれば指示する人間がいるのもまた当たり前の話である。
が、日本国内のメディアにふれていると、あたかも中国や韓国のすべての人々が、あるいはアジア全体の人々が靖国神社を参拝することに非常な嫌悪感を感じている、かのような印象を受けてしまいかねない雰囲気がある。
しかし、靖国神社を知らない人々すらいるアジアの中では、日本国内の問題だからとか、あるいはもっと肯定的に靖国神社をとらえてくれている国もある。
が、日本の特定のメディアから入ってくる情報は・・・。
こういうのは情報リテラシーとしては当然のことである。フィルターの存在を認めながらも、情報と向き合うという姿勢は大切だ。
靖国神社参拝反対という意見が間違っていると私は断言したいわけではないし、またそういう意見を持つ人がいるというのも感覚としてはわかる。が、一つのソースからだけ情報を得て、自分では何も判断せず、押しつけられた価値観を持ち続けている人が、この日本においては結構いるのではないか、とそんな気がする。
そういうのは、ちょっとした傾きがあればすぐに流れてしまうので結構危険である。
まあ、私の心配しすぎということであればそれはそれでいいのだけれども。
しかしながら、この国の外交には戦略という要素はほとんど入っていないな、きっと。