ほぼ日のコンテンツに「西條剛央さんの、すんごいアイディア。」という連載があります。この連載がなかなか>かなり>すごく面白いのです。「アイデア」が、現実的に、そして効果的に作用しているのをよく知ることができます。
そうしたアイデアがもたらす力だけではなく、いろいろな示唆も得られます。たとえば、第七回「第7回 被災者が生活者に戻るとき。」にこんな言葉が西條さんから出てきます。
ですから、ぼくはいま、
「5パーセントは仕方ない」と
決めてやってるんですね。
どんなことをしていても
批判する人はいますし、失敗する可能性もある。だから、つねに完璧を目指すのではなく、
5パーセントは大目に見ようと。
この「5%は大目に見よう」という考え方は、いろいろな分野に通用すると思います。
もちろん、「完璧」であろうとすることはすばらしことです。
しかし、それがどこまで現実的なものかは考慮したほうがよいでしょう。95%を100%に仕上げるために、あり得ないコスト(時間・金銭・手間)が支払われるならば、95%でとりあえずスタートするのは悪いことではないでしょう。
それにもう一つ考えておきたいのが、完璧を目指すことが行動しないことの言い訳になっていないかどうかです。
つまり、批判や失敗の可能性を恐れて行動しない、という状況になっていないかどうか、ということです。
なにをどうしようと、批判や失敗の可能性は潜んでいます。
日本ですら一億人以上の人がいて、それぞれが多様な価値観を持っています。
また、人が予測し得ない自体も起こりえます。
こういった全ての要素について配慮してしますと、「何も行動しない」というのが最上の選択に思えてきます。それはそれでもったいないことです。
95%までは追求する。でも5%は大目に見る。
こういう心意気のバランスというのは、なかなか大切ではないかなと思います。