ビール系飲料出荷、10月は2.5%増・業務用が好転
ビール大手5社が11日発表した10月のビール系飲料の出荷量(課税ベース)は前年同月に比べ2.5%増の3996万8000ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。景況感の改善で樽(たる)生など業務用ビールの販売が好転したのに加え、低価格の「第3のビール」が好調で、3カ月連続で前年を上回った。
酒類別ではビールと第3のビールの出荷量が増えた。ビールは前年同月比2.0%増の2260万3000ケースで、今年に入って8月に続き2度目のプラス。第3のビールは約3.2倍の683万ケース。大手の参入が相次いだ今春以降、高い伸びが続いている。
ビール類総出荷量…キリン、アサヒに肉薄 9月
ビール、発泡酒、第3のビールを合わせたビール類の総出荷量で、首位を走るアサヒビールと2位のキリンビールとの競争が激化してきた。5年ぶりに首位に返り咲こうと、第3のビールが好調なキリンがアサヒの背中が見えるところまで追い上げてきている。
日本人のどのくらいの割合の人がビールと親しい生活を送っているかは知らないが、個人的にはこういったニュースはなかなかおもしろい。このブログではあくまでビールを飲む人を応援していく限りである(笑)
最近は本当に発泡酒が売れていない。客層の多くが第三のビールと呼ばれる低価格ビールに逃げている。まあ低下で販売している缶のジュースと同じくらいの価格なのだから、それはまあ当然かなという気がしないではない。
ビールカテゴリーを単純に分類すると
・チルドビール(高級路線)
・缶ビール(現状路線)
・発泡酒(やや低価格)
・第三のビール(低価格)
という4つに分けることができると思う。
この中でアサヒは缶ビールで圧倒的なシュアを持っている。おそらく業務用のビールでもそうだろう。
しかし、チルドビールと第三のビールではキリンはかなり強い。特にチルドビールが通常の小売店に置いてある場合それは、キリンの「豊潤」か「まろやか酵母」であろう。
アサヒも高級路線のビールは出しているが、それほどメジャーではないし、また実際にそれほど売れていない。
今までは販売の割合の中でこういった高級ビールというのはさほど高くはなかったのだが、徐々にそういうものを好む人たちが増えてきているという現状は確かにあると思う。
上の分類で言うと、缶ビールユーザーからチルドビールユーザーへ、発泡酒ユーザーから第三のビールユーザーへと移行が行われているということだろう。
メーカーとしても路線がはっきりしていた方が商品開発ややりやすいだろうし、またごくごく個人的には、「おいしい」ビールに出会える確率が高くなる(商品開発が進む)というのは願ってもない事態である。
一時期は第三のビールなんて、と一種差別的な思いで新しいカテゴリーのビール達を見ていたが(いまでも”ビール”の名を冠するのはちょっとどうかと思うが)、今ではメーカーが路線をはっきり分けて、薄い味のビールは低価格で、濃い味のビールは高価格でと商品開発を分けてくれているのはありがたいことなのかもなぁ、という気持ちで見守っている次第である。
スー○ード○イなんて、発泡酒みたいな味だからな、なんて書くとクレームがパトリオットのように飛んできそうなのでやめておくことにする。