「帰ってきたい」「待ってるで」-ダイエー奈良店が閉店
古都奈良の玄関口、JR奈良駅前にある奈良市油阪町のダイエー奈良店(藤岡信行店長)は20日、34年にわたる営業に終止符を打ち閉店した。
ローカルすぎて申し訳ないくらいだが、多少感慨深いものもあるので、ちょこっと書いておきたい。
ダイエーが新しい体制へと改革を進める中、当然閉鎖される店舗もいくつかある。そのうちの一つになった、というだけである。というだけではどこか割り切れないものもある人が多いのではないだろうか。地元の人ならばなおさらだろう。
34年間の営業というが、実際私が生まれたときから駅前でがんばって営業していた。
まあ、営業内容は今から考えるととても良好といえるものではなかったが、やはり人通りを支えているような華が昔はあったような気がする。
が、年々客数が落ちていることは食料品よりも上の階の売り場を見ればはっきりしていたし、そもそもそういう営業のやり方が長続きしないということも、冷静な頭で考えればはっきりしたことである。
まだ、閉店してから奈良駅前を訪れてはいない。
いつもと変わらぬように人々が行き来し、そしてあの一角にはシャッターをおろした、元ダイエーがたたずんでいることだろう。
果たしてダイエーは帰ってくることができるのだろうか。おそらく無理だろう。
近所には外食店が建ち並び、徒歩圏内にコンビニが2店立つ。駐車場は便利とは言い難い立地で、広さもない。車を使えば、イトーヨーカドー、イオン・・・その他買い物するスポットはいくらでもある。駅前という立地を生鮮食品をメインとした売り方では生かし切れないことだろう。そこは新生ダイエーが必要としている立地ではないのだ。
一体次はどのような店舗が店を構えるのかはいくら推測してみてもわからないが、やはり駅前を支えるような存在になって欲しいと願うばかりである。
ダイエー奈良店が、ついに閉店
