13歳のハローワークという本があるが、それの公式サイトがあることを最近発見した。
13歳のハローワーク 公式サイト
あと、ブログもあるようだ。
13hw編集部ブログ
子ども達に職業を紹介するというのは、成長し何かを学ぶ環境にいる子どもたちに取っては非常に良い影響を与えると思う。
しかし、それを国がやれば「わたしの仕事館」になり、村上龍という作家が行えば、「13歳のハローワーク」になるというわけだ。この差はとてつもなく大きいし、今後も埋まるようなことはないだろう。
「13歳の~」のプロジェクトがどれほど利益を生んでいるかはわからないが、年間20億以上の赤字を出しているということはないだろう。
年間20億以上の赤字を出しながらそこで提供できるのは擬似的体験だけである。
一見ここに行けばいろいろな職業が体験できるというのは、かなり魅力的な施設にも感じられるが、私が思うに地元や地域と全く切り離してしまうことには余り意味がないのではないかと思う。
職業体験をさせたいのならば、やはり地元の企業や商店などとうまく連携してけば良いのではないかと思う。そのつながりによってまた違うものも生まれてくるかもしれない。
農業ばかりで他の産業が全くない農村部はどうなるんだ、という意見ももしかしたらあるかもしれないが、おそらくそういう地域に住んでいる子ども達は普段の生活から「仕事」というものに接しているのではないだろうか。
まあ、私の仕事館を批判しても今のところ仕方ないし、うまく活用できるならしていった方が良いことも確かである。
とにもかくにも、子ども達に何かを示せる社会にしていかなければ、この国そのものの魅力も減退していってしまうだろう、ということは容易に推測できることである。
13歳からのハローワークのサイト
