3-叛逆の仕事術

目標について2:「できたこと」から「自分を動かすヒント」を見つける

前回まで:

前回のエントリーで「今年の目標」の振り返りを紹介しました。今回はその続き。

おおざっぱに言うと

「できたことは何だったか」
「できなかったことは何だったか」

を確認する作業になります。

「できたこと」にフォーカスを当てる

立てた目標が一つたりとも実現できなかった方は、このエントリーをするりと読み飛ばして次に行ってください。

何か一つぐらい達成できた方は、それに注目してみましょう。達成度が10%ぐらいでもOKです。とりあえず、わずかでも何かしらの「成果」が得られたものについて考えてみます。

「立てた目標はほとんど達成できなかった」という状況は、逆から見れば「ほとんどの目標は達成できなかったにもかかわらず、達成できてしまった目標がある」ということです。立てた目標は達成して当たり前と考えていると、なかなかこういう視点には立つことができませんが、実際「立てた目標をことごとくこなしている人」などレアリティの高い存在です(※)。
※「目標の立て方」そのものが違う場合がほとんどでしょう。

うまく達成できたものがあれば、「なぜそれが達成できたのか」を考えてみます。

少なくとも「目標を立てたから」でないことはその他の目標の残骸を見れば明らかでしょう。自分のどういう行動が良かったのか、どういう環境が良かったのか。それについて思いを巡らせてみます。その考察の中に「自分を動かすヒント」が眠っています。少なくとも、一つの成功例があるわけですから、その「ヒント」は来年にも活用できるでしょう。

ブライト・スポットとヒント

こうした成功例にフォーカスを当てる方法を『スイッチ!』という本では「ブライト・スポットを見つける」と読んでいます。著者であるチップ・ハースとダン・ハースは、その本の中で次のように書いています。

変えようとしている村そのもののなかにブライト・スポットを探すことで、スターニンはその土地に合った解決策を生み出そうとした。彼が別の村のアイデアを持ち込もうとしていたら、旅ははるかに困難になっていただろう。地元の母親は「あっちとは事情がちがう。私たちの問題はもっと複雑なの。こっちではうまくいかないわ」と文句を言ったにちがいない。

世の中には多くの「習慣化」の方法論が紹介されています。もちろん、その中には有益なものがたくさん含まれているのでしょう。しかし、もっとも強力な方法論は自分の中に眠っています。

習慣化が得意な人は、たいていこういう「自分を動かすヒント」を見つけ出すのに長けています。自分の行動を振り返って、うまくいった部分を取り上げて、それを応用して(あるいはブーストして)その他の行動に広げていく。

ポイントは、その「自分を動かすヒント」そのものではありません。それは時に汎用性が著しく落ちる(あるいはほとんどない)場合があります。そういうのを真似しても効果は期待できません。

それよりも自分の行動の中から「自分を動かすヒント」を見つけ出す行為そのものを実際に自分でやってみるのが一番です。それは他の人には応用できないかもしれませんが、少なくとも最低限「自分」には応用が利くものになります。少なくとも、実例があるので強力です(信頼できる、と言い換えてもよいです)。
※信頼できることは、たいへん重要です。

さいごに

今回は、今年の目標の中で「できたこと」に注目し、「自分を動かすヒント」を見つける、という話でした。

目標の設定法、時間の使い方、自分の置かれていた環境、などなどいろいろな要素が眠っていると思います。それは「一生モノ」と言えるかどうかはわかりませんが、ある程度長期的に使えるノウハウに昇華されるでしょう。

「できなかったことは何だったか」については次回です。

▼こんな一冊も:

スイッチ!
スイッチ! チップ・ハース ダン・ハース 千葉敏生

早川書房 2010-08-06
売り上げランキング : 22165

Amazonで詳しく見る by G-Tools

クラウド時代のハイブリッド手帳術
クラウド時代のハイブリッド手帳術 倉下忠憲

シーアンドアール研究所 2011-09-23
売り上げランキング : 17784

Amazonで詳しく見る by G-Tools

なぜ、ノウハウ本を実行できないのか―「わかる」を「できる」に変える本
なぜ、ノウハウ本を実行できないのか―「わかる」を「できる」に変える本 ディック・ルー ケン・ブランチャード ポール・J・メイヤー 門田 美鈴

ダイヤモンド社 2009-12-11
売り上げランキング : 16208

Amazonで詳しく見る by G-Tools

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です