目標について3:目標とのつきあい方を見直す

前回まで:

目標について1:「今年の目標」は何でしたか?
目標について2:「できたこと」から「自分を動かすヒント」を見つける

前回は「できたこと」に注目する、というお話でした。今回は目標のうち達成できなかったものにも注目してみる、というお話です。

基本的には、「なぜできなかった」を考えることになります。

もちろん、これは自責であってはいけません。つまり、テンプレ上司が口にするような「なぜできなかったんだ!」という修辞的な問いかけでは意味がない、ということです。そう考えると目標を立てることそのものがおっくうになってきます。

しかし、なんとなくナチュラルにそういう思考が生まれがち、ということはあるでしょう。

なので、今回は考えるための3つのポイントを紹介しておきます。

そもそも無理はなかったか?

自分のスキル以上の目標を設定していなかったでしょうか。上を目指す気持ちは大切ですが、マラソンを始めたばかりの人が、その年のオリンピックに出場するのを目標にしてもつらいだけです。

あるいは目標の数自体が多すぎた、ということはないでしょうか。世の中には多数の「自己啓発」があふれかえってます。それらに触れていると、「あれも、これも」と目標を立てがちです(※)。本当にそれが「自分がやりたいことか」なのかを落ち着いて考えた方がよいかもしれません。
※不思議なことにそういう「自己啓発」では、選択すること、絞り込むこと、がよく説かれているにも関わらず、です。

目標が多くなれば、それに必要な時間もメンタルパワーも多くなります。結果的に一つ一つの目標に使える「自分資源」が減少し、目標の達成に至らない、ということは考えられます。

よく目標が達成できなかった時に「もっと頑張ろう」と考えがちですが、頑張りを広げることよりも、目標そのものをシャープにした方がよいかもしれません。すくなくとも「もっと頑張ろう」と考えても一日が36時間になったりはしませんので。

このあたりはレオ・バボータの『減らす技術』が参考になるかもしれません。

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行動が導かれていたか?

偉大なる目標は、大いなるモチベーションを与えてくれます。それは心のガソリンと言えるかもしれません。しかし、どれだけガソリンを注いでも、踏むべきアクセルが見当たらなければどこにも進めません。

ドラッカーは次のように書いています。

決定は、最初の段階から行動への取り組みをその中に組み込んでおかなければ、成果はあがらない。事実、決定の実行が具体的な手順として、誰か特定の人の仕事と責任になるまでは、いかなる決定も行われていないに等しい。それまでは、意図があるだけである。

意図を目標に読み替えてみると、目標を立てた次のステップが明らかになります。

目標を立てたけれども、それを達成するために具体的に何をするのかまで考えていたのかどうか、ちょっと振り返る必要があります。

目に触れる場所にあったか?

もっとも根本的なレベルとして、年始に立てた目標が、一年を通して確認できる場所においてあったでしょうか。頭の中に思い浮かんだだけでは、ほぼ忘れます。もう、人間はそういう生き物と考えて行動した方が良いです。

最低一ヶ月に一回は、その目標を見て、具体的な行動は何かを考えないと、なかなか達成できるものではありません。

  • 手帳であれば、目標を書いたページをインデックス付箋でマーキングする
  • ノートであれば、大きめの付箋に書いて表紙に貼っておく
  • スマートフォンやPCなら壁紙(Googleカレンダーの壁紙もあり)を使う

保管しておく場所は、いろいろ考えられます。本当にいろいろ考えられます。別に何を使っても問題ありません。ただ、自分がそれに目を通すのかどうかを、真摯に考えた方がよいでしょう。「きっと目を通すに違いない」ぐらいの希望的観測は、だいたいはずれます。

さいごに

基本的に、

  • 目標の立て方が悪かった
  • 何をするか決めていなかった
  • 立てた目標を忘れていた

というのが、ありがちな目標とのつきあい方のミスです。

目標が達成できなくて自己嫌悪の渦にはまり込むのではなく、そもそも自分の取った行動が「適切」なものだったのかはちょっと考えてみた方が良さそうです。その部分を変えてみると、案外目標の達成はそれほど「大げさ」なものではなくなるかもしれません。

次回はまとめ的なエントリーの予定です。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

1件のコメント

  1. ピンバック: No Run, No Life.

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