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正月に人が集まったら『カタンの開拓者たち』ですよね

とってもイマサラ感があるが、ボードゲーム「カタンの開拓者たち」の紹介である。極東ブログさんのエントリー(ボードゲーム「カタンの開拓者たち」日本語スタンダード版)で紹介されていたのだが、どうやら新しいバージョンが去年発売されているらしい。

カタンの開拓者たち スタンダード版
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私が持っているのは、こんなタイプ。販売元はカプコン。まあ、いろいろあったのだろう。

そういう事情は置いておいて、楽しいゲームである。ゲームの仕組み自体は非常にシンプルだ。

おおざっぱなゲーム性

六角形のタイルが敷き詰められた「カタン島」への入植者というロールでゲームはスタートする。当然、入植者は自らの勢力を拡大していくのが目標である。ゲームは最大四人まで参加できる。二人でもやってやれないことは無いが、あまり楽しくはないだろう。

毎ターン一回振られるサイコロの目によって資源が産出する。資源は木材・煉瓦・麦・鉄鉱石、羊の5種類。これらの資源を使って、様々な(といっても3種類だが)建設物を増やしていく。その他「発展カード」を引ためにも資源は使える。

プレイヤーは、自分の手持ちの資源を使い、建設物を増やしたり、発展カードを引いたり、あるいは他者と交渉したりして、ゲームを進めていく。発展度合いに応じて得られる勝利点が最初に規定ポイントに到達したプレイヤーが勝者である。

もちろん、シンプルなルールだから「ドイツゲーム大賞」に選ばれたわけではない。実に奥行きの深いゲームなのだ。

たとえば、この手のゲームには必ず「先攻問題」が潜んでいる。囲碁では先手が黒(つまり先手)が有利ということで、コミというルールが存在している。今のルールだと先手はスタートの段階で6目半のハンデを背負っていることになる。逆に言えば、そのぐらい先手が有利ということだ。

では、カタンではどうだろうか。先手が必ずしも有利と言えるだろうか。日本の土地問題と同じように、カタンでは家を建てられる場所が結構制限されている。それに、有利な立地と不利な立地も存在する。ということは、最初の手番で好きな場所に家を建てられる先手プレーヤーは有利で最後のプレイヤーは不利になる、と単純な話にはならない。

プレイヤーは最初資源を使わずに、好きな場所二カ所に家を作ってゲームを始めるのだが、先手のプレイヤーから時計回りに、一個ずつ置く場所を決めていく。そして最後のプレイヤーまで来たら、その順番が逆になる。つまり、1→2→3→4、4→3→2→1、という流れだ。つまり、4番手のプレイヤーは二個連続で家を建てる場所を決めることができ、1番手のプレイヤーは最初と最後ということになる。

やってみるとわかるが、一番手のプレイヤーが勢い込んで好立地を押さえて立てた戦略が、反時計回りに帰ってきたときにはまったく破綻しているということがよくある。他のプレイヤーがそれを阻むように家を建てるからだ。出る杭は打たれる、ではないが明らかに有利なプレイヤーは他のプレイヤーから「目をつけられ」、妨害されたり交渉で無茶な要求をされたりしてしまう。このあたりの戦略をどうするかを考えるのが非常に楽しい。

また、勝利点を規定ポイントまで到達させるためには、どうしても複数の種類の資源を押さえておく必要がある。しかし、現実的にそれは難しい。その辺を交渉で持ってきたり、あるいは貿易をうまく使ったりして、やりくりしていくしかない。

自分の手持ちの資源を管理する力、他の人と交渉する力、場面全体とその後の展開を見据えて自分の発展の方向性を考える力、こういったものが必要とされる。まったくもって経営で必要とされる力と同じだ。そこにサイコロ運が加わることで、さらに「現実味」が出てくる。

また、マップが毎回変わるおもしろさもカタンの特徴と言えるだろう。前述したように「カタン島」は六角形のタイルを組み合わせることで出来上がっている。この組み合わせ方が変われば、取るべき戦略も変わってくる。さらに、そのタイルの上に乗っかる数字を書いたチップも毎回変わる。このチップはサイコロの目に対応しており、ある回では木材のタイルの上に6のチップが乗っていることもあれば、12という確率的にかなり厳しいチップが乗っている場合もある。つまり、回を新しくする度に、「どこを押さえ」「どのように勝か」の戦略を考える必要があるということだ(ある程度セオリーは存在するが)。

さいごに

四人集まったら、やりたい対人ゲームといえば、私の中では麻雀がトップにあがってくるが、カタンも負けていない。ルール自体がそれほど複雑でないので、初心者でも取っつきやすいのが特徴だろう。一度プレイしてみれば、ゲームの構造はすっと見えてくるはずだ

ただ、極東ブログさんのエントリーにもあるように、わかりやすい解説書が存在していないらしい。カプコン版が現存していたときは、漫画家の片山まさゆきさんが書かれた解説書がウェブに上がっていたのだが、現状は存在していないらしい。この漫画の解説書は非常にわかりやすく、とっつきやすいものだったのでとても残念である。
※2012/01/03追記:コメントにて情報をいただきました。Webアーカイブに残っているそうです。URLはコメント欄を参照のこと。


カタン普及を望むならば、「読みたいモノが存在しなければ、自分で書け」の原則に沿って、自分で作った方が良いのかもしれないが。

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