20代のいま知っておくべき お金の常識50 |
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マルコ社
サンクチュアリ出版 2011-12-10 |
※マルコ社さまより献本いただきました。ありがとうございます。
タイトルには「お金の常識」とある。この「常識」というのはなかなかやっかいな存在だ。
Wikpediaで意味を引くと、
常識(じょうしき)は、社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと。
となっている。
持っていて当たり前の知識が常識なのだが、それを教えてくれる人が少ないのもまた常識の特徴である。
本書では若者に向けた基本的なお金に関する知識や情報が50の形で紹介されている。
章立ては以下の通り。
第1章 お金と就職
第2章 貯金の常識
第3章 お金と結婚
第4章 住まいとお金
第5章 お金の正しい使い方
第6章 老後とお金
各章の頭には4ページほどの漫画が付いていて、それが章の導入になっている。
内容は「お金のプロ」(税理士・FP)への取材をまとめた形なのだろう。39のよくある「悩み」に50の「常識」で解説するという構成だ。
貯金や結婚や持ち家に興味がない人でも第五章で紹介されている「クレジットカード」の基本的な知識は知っておいた方がよい。
さすがに一括払いと分割払いのどちらが「お得」なのかは直感的に分かるだろうが、リボ払い(リボルビング払い)はそういう感覚をごまかすような仕組みになっている。お金の計算に細かい人はまず選択しない方法なのだが、ついこういう方法を選択する人もいるだろう。
村上龍氏の『だまされないために、わたしは経済を学んだ』という本があるが、こういう基本的な知識は自分の身を守る盾になり得る。お金に関する基本的な知識は20代、それも働き出して自分で収入を得はじめる時にはある程度知っておきたいものである。
さいごに
一応、会社員とフリーランス、独身と結婚、投資…を一通り体験してきているので、私としては目新しい知識はなかった。まあ齢30を越えてしまっているのだから、当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。なんといっても「常識」なのだから。
しかしまあ、20代のころは貯金なんてほとんどなく、手持ちのお金をひたすら使いまくっていた私にとっては耳の痛い話が多かった。
▼こんな一冊も:
だまされないために、わたしは経済を学んだ―村上龍Weekly Report |
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村上 龍
日本放送出版協会 2002-01 |