EvernoteへのWebクリップと将来の自分

以下の二つのブログ記事を読みました。

やっとスッキリした!ごみ箱と化しているEvernoteのWebクリップを本当に活用する方法(このまま一生β版)

EvernoteへのWEBクリップ(作家の作業日報)

確かに「Evernoteがwebクリップのゴミ箱化している」みたいな話はよく聞きます。

一応、私も自分が読んだ記事は一通りクリップして残してあります。数も結構増えてきました。でも「ゴミ箱化している」という感覚はあまりありません。

おそらくそれは、

  1. 基本的にwebで「読む」量がそれほど多くない
  2. アーカイブを二種類に分けている
  3. 「ゴミ箱」だっていいじゃん、と考えている

の3つによるのでしょう。

ウェブで「読む」量

そこそこの数のBlogのRSSをGoogleリーダーに登録していますが、実際に目を通すのはごく少数です。たいていは見出しだけババーッと読み流していって、気になる記事をスターでピックアップしていきます。最終的に残るのは一日10〜15個程度。

こうして選別されて、実際に「読んだ」ものはたとえそれがどのような内容であってもWebクリップするようにしています。

逆に言えば、タイトルだけや見出し部分だけをポンポンと流し読みしたものは、私の中では「読んだ」という分類には入りません。そういうのはクリップしないわけです。だから、爆発的にウェブクリップの数が増えたりはしません。

佐々木さんも書かれていますが、「ゴミ箱」になりやすい原因の一つは、ゴミになりそうなものを大量に入れてしまっている、というでしょう。

もともと「読む」情報にフィルターをかけているので、「読んだ」情報を全て取り込んでいってもあまりひどい自体にはなりません。

二種類のアーカイブ

ウェブクリップされたノートは、最初inboxに放り込まれます。これを一日一回処理してノートブックへと割り振っていきます。

この際、「これはぜひ読み返したい」ものと「それ以外」という二つのアーカイブ先を設けています。「それ以外」には単に読んだだけのもの、ちょっと面白かったもの、などが含まれています。言い換えれば、心の琴線レベルで「これはぜひ読み返したい」と思わなかったものが全て含まれるのが「それ以外」(ノートブック名では【スクラップ】)です。ちなみに、「これはぜひ読み返したい」のノートブック名は【見返しノート】になっています。

「これはぜひ読み返したい」と思うものは、たいてい長めの記事です。ようは一回読んだだけでは自分の中で消化できた気がしない記事です。そういう記事を読み返していると、ぴんっ、とくる文章に遭遇します。そういう場合はその部分だけをキャプチャーするなり、書き抜きするなどして新しいノートを作り、「名言」ノートブックに入れます。

この状態を俯瞰すると、「スクラップ」に入れる=検索で見つかればOK、「見返しノート」に入れる=後で見返したい気持ちあり、という私の判断とノートブック先が一致していることがわかります。

「スクラップ」の方はある種ゴミ箱的な存在ですが、「見返しノート」は選別されたノート群です。同じアーカイブであっても、その役割は異なっています。

豊かなゴミ箱

これも佐々木さんが記事で書かれていることですが、「ゴミ箱」だっていいんじゃないか、という考え方を持っています。これは、先ほど書いたように自分にとって必要なものと、そうでないものが分けられているからでしょう。

「ほとんど読み返しもしないような記事をスクラップして一体何になるんだ」

そういう意見もあろうことかと思います。でも、「ほとんど読み返しもしない」=「まったく読まない」ではないんです。

たとえば、文章を書いているとき「あ、あのフレーズどっかで読んだな」とか「これと似たことを説明している文章を読んだな」と思いだす時があります。著名も著者もわからない。ハードカバーだったのか文庫だったのかぐらいは漠然と思い出せるけれども、それが確かなものなのかはまったくわからない。

なんとなくのイメージをたどりならが、本棚から本を引っ張り出し、目次を眺め、それっぽい場所を当たっていく。そうして、発見した箇所を眺めてみると、まったく赤線が引かれていない。その本を読んだときには重要だと判断されなかったのでしょう。

本を読んでいる時点の私は、将来の私が何を必要とするかは分かっていません。

だから、現在の私が不必要と判断したとしても、将来の私がそれを強く欲している状況は起こりえます。そうした状況で唯一手がかりになるが、「自分は読んだ」という記憶あるいはその感触だけです。たどれるルートはそれしかありません。

あるとき以来、読む本を全て購入し、自分の手元に置くようにしています。こうすると自分が読んだ本=本棚にある本、という形が維持できます。もし、半分ほど図書館で借りていたら、「自分が読んだはずの本」の履歴を自前の本棚だけではたどれなくなります。こうなると諦めるしかありません。

Evernoteの【スクラップ】に置いてあるノートはほとんど利用価値がないかもしれませんが、ある日突然「そういえば、あんな情報を読んだ記憶があるな」と思い立つ可能性はゼロではありません。そして、それをGoogleだけで探すのは非常に困難な場合がありえます。あれは公共の図書館のようなものですから。

「自分が読んだ記事」=【スクラップ】に置いてある、という環境を作っておけば、「自分が読んだはず」というのを手がかりにして、記事を探し始めることができます。

さいごに

もちろん、こういうシチュエーションに陥るのは文章書きだけかもしれません。

でも、「将来の自分が何を必要とするかは、今の自分では断定できない」ということだけは事実です。

私はそのことを念頭に置いて、Evernoteの運用方法を構築しています。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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