inspired by タスクシュートとポモドーロ(作家の作業日報)
ポモドーロテクニックについては以前紹介した。
※ポモドーロテクニックについて1など
このテクニックはこれまで「タスク管理」という概念を持たずに仕事をやってきた人が最初の一歩としてやってみるのに最適なテクニックであると思う。
というか『アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門』という本で紹介されているのは、テクニックではなくシステムだ。この二つの差異についてはおいておくとして、今回はタスクシュートとポモドーロの似ている点を考えてみよう。
アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門 |
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Staffan Noeteberg 渋川よしき; 渋川あき
アスキー・メディアワークス 2010-12-16 |
共通点としてあげられるのが、「その日の行動リスト」を事前に作成しておく、ということだ。粒度もサイズもまったく違うが、両方のシステムは「その日やること」リストを持っている。このリストの有無は大きい。
もう一点考えられるのが、「終わりが見えている」点だ。タスクシュートの場合は、「これだけの作業をこなせば一日が終わり」というのが見えている。その予測の信頼度は熟練度(といってよいのかはわからないが)によって違うものの、「終わり」の区切りは確かに存在している。その精神的なメリットは大きい。
ポモドーロテクニックは、「一日分の作業の全体像」は見通せないかもしれない。が、目の前の作業についてははっきりわかる。25分、だ。最終的にそのタスクを全てやり終えるのに1時間かかるかも知れないが、タスク実行者がこなすべき事は目の前の25分だ。25分だけ、集中して作業をすればいい。これも「終わり」がはっきりしていることによる安心感がある。
もう一つ、フィードバックによる修正、みたいなこともあるが今日は原稿リミットが短いので割愛しておこう。
こうした共通点から、「タスク管理に必要なこと」を抽出していく、というのが今のところの私の試みである。当然、抽出が終わったものは、すでに私のタスクマネジメントシステムの中に組み込まれている。以前紹介した「タスクの流れ」もその成果である。
※Toodledo・TaskPort・Evernoteでタスクの流れを確立する
「どんなタスク管理が優れているのか」ではなく、「自分がタスクを消化できるようになるには何が効果的か」ということを見極めるのが大切であろう。
▼こんな一冊も:
残業ゼロの「1日1箱」仕事術 |
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佐々木 正悟
中経出版 2009-05-30 |
その他記事リンク:
ポモドーロテクニックについて2
ポモドーロテクニックについて3
ポモドーロテクニックについて4