4-僕らの生存戦略

5歳児の物覚えと贅肉

5歳になる姪っ子が病院で退屈そうにしていたので、帰りの車の中で何か楽しいことでもしてもらおうと考えた。そうiPad2の出番だ。

子ども向けのアプリなどはインストールされていなかったが、App Storeを起動して、適当に探せばそれらしいものが見つかる。即ダウンロード。

リズム系のアプリなら、操作説明も必要ないだろう。そう思い、「リズムプラス」をセレクト。横から流れてくる楽器のアイコンが、指定された枠にぴったり重なるとき、対応する楽器のボタンを押す。それだけだ。It’s Easy.

最初の方、私が「お手本」を示す。すぐに、姪っ子も画面に手を伸ばす。こういう敷居の低さがタブレット端末の魅力だろう。ややこしい仕組みを考えなくても、マウスについて理解していなくても、楽器のアイコンをタッチするだけでOKだ。

が、やはり、5歳児のゆえなのか、タイミングがうまくあわない。すごくはやかったり、あるいは遅かったりする。どうも、早い場合は、アイコンにはじめから「目を付けている」ようだ。で、待ちきれずに押してしまう。

遅い場合は、その逆で、押すという動作以前に目的の楽器のアイコンを探すに時間がかかっているらしい。(視線の動かし方でだいたいわかる)。

しかし、というなんというか、あっという間に慣れてくる。私が、「ちょっと早かったね」とか「今のはちょっと遅いよ」と言って、適切なリズムで押すタイミングを一回だけ示す。すると、次の一回はすごく「いいかんじ」になる。で、ちょっとずつ早かったり、遅かったりのパターンがまた出てくる。

でも、同じ曲の5回目ぐらいのトライになると、私が何も言わなくても、ちゃんとしたタイミングでボタンを押せるようになってくる。楽器ボタンを二つ押すところは、若干戸惑うものの、それ以外は普通に押せる。

こういうのを「さすが若い脳は吸収が早い」と言ってしまうのは簡単だ。

でも、結局の所、彼女が4回のトライで、早々にタイミング良くボタンを押す動作を覚えられたのは、一番最初にプレイして、リズムがずれたときに「私にはボタンを押す才能がないんだ」とか「これは私には向いていない」とか「次失敗したらどうしよう」とかを一切考えなかった、というのが一番大きな理由だろう。それらは分析や心配という名の言い訳に過ぎない。

大人になって身についていくものは、贅肉以外にもたくさんありそうだ。

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