今年で終了になってしまう、アルファブロガーアワードに選出されたLifehacking.jpさん(おめでとうございます)に上がっていた、次の記事がなかなか面白かったです。
上の記事の内容には触れないことにして、引用されている「12のやってはいけないこと」を孫引きしてみましょう。
- ひねった、わかりにくい記事名をつけてしまう
- 決して古い記事にリンクしない
- 他のブロガーにリンクしない
- 最低限のSEO、たとえばページのタイトルと概要を作らない
- URLがわかりにくい
- 他のブロガーの記事を剽窃する
- 一ヶ月に一度しか投稿しない
- 文章が、段落が長すぎる
- ソーシャルメディアにまったく登場しない
- 読者にコメントするように誘わない
- 誰も気にしていないことについて書く
- あきらめる
眺めてみると、どうもR-styleは及第点をもらえなさそうです。12のうち5個が引っかかります。
- 「ひねった、わかりにくい記事名をつけてしまう」→わざと
- 「URLがわかりにくい」→記事URLは単なる数字
- 「文章が、段落が長すぎる」→わざと
- 「読者にコメントするように誘わない」→たまにする程度
- 「誰も気にしていないことについて書く」→ちょーわざと
でもまあ、改善するかと言われれば「否、断じて否」と答えざるを得ません。だって、そんなことをしたらこのブログはR-sytleではなくなってしまいますので。
ある種のルールがあって、それに従っていれば、そこそこの成果が挙げられる。これは素晴らしいことです。後続する人にとっては大いなる助けと言えるでしょう。
でも、日本中のカフェがスターバックスになってしまたら、それはちょっと残念ですよね。ひねくれ者にも居場所が必要です。
──────→ヒール・アンド・トウ──────→
音楽の世界には「コード」というものがあります。ギターやピアノをかじったことがある人ならばおなじみでしょう。ようは、人の耳に心地よく響く「和音」のことです。
たとえば、ギターの「C」というコードなら以下のように押さえます。
人差し指、中指、薬指の3本で弦を押さえていますね。これをそっくりそのまま真似すれば「C」の和音が響き渡ります。もちろん、薬指で押さえている部分を小指で押さえることも可能です。どちらにせよ、和音の構成は変わりません。
しかし同じ指使いでも、違う場所を押さえてしまえば、違った和音になってしまいます。別の綺麗な和音になることもあれば、不協和音になってしまう場合もあるでしょう。
さて、何種類かのコードと、コード進行の規則を覚えると自分で曲を作れるようになります。循環コードといって、バランス良いコード進行の規則があるのです。
たとえば、「C→F→G→C」といった感じ。この通りにコードを進行していけば、違和感はまったく感じられません。初心者でもプロでも同様です。循環コードの安定感は普遍的に担保されています。
しかし、日本中に存在する曲が全てこのコード進行なら非常に退屈でしょう。アレンジが欲しいところです。
たとえば、代理和音を使う方法があります。「F」の代理和音である「Dm」を用いれば、「C→Dm→G→C」といったコード進行も作れます。また「Am」は「C」の代理和音なので、最初のCの後にAmを付け加えてもよいかもしれません。「C→Am→Dm→G→C」。ぐぐっとバリエーションが増えてきました。
こうやって曲のコード進行は生まれてきます。ギターのタブ譜を見れば、世のポップスやロックがいかに似たようなコード進行で演奏されているかがわかるでしょう。でも、その組み合わせ方は無限に近いバリエーションがあります。それをどのように選択するのかだけでも十分に個性を生み出す素地になり得ます。
それに、どんなテンポで演奏するのか、どんなメロディーを乗せるのか、どんな歌詞を書くのか、どんな声で歌うのかによって、それぞれの曲は個性をより強く確保します。
コードという規則と、曲という個性。
─────→無意味な高速シフトダウン─────→
「自分」って定義すると何になるんでしょうね。「自分」を「自由意志」に置き換えてもよいです。
1 thought on “ブログのルール、あるいはコード進行について”