7-本の紹介

【書評】『円高の正体』(安達誠司)

ようやく終値で日経平均が一万円台にまで戻り、ドル円も円安方向の傾向が出てきました。安心材料とは言えませんが、何かしらの変化があるのかな、という期待は出てきます。


※日経平均チャート Yahoo!ファイナンスより


※ドル円チャート フォレックス・チャンネル

さて、円安で何が期待できるのでしょうか。あるいは円高の何が問題なのでしょうか。

円高の正体 (光文社新書)
円高の正体 (光文社新書) 安達誠司

光文社 2012-01-17
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本書はタイトルの通り「円高って何なのかな?」という人向けの内容になっています。

第1章 為替とは何か?
第2章 円高・円安とは何か?
第3章 「良い円高」論のウソ
第4章 為替レートはどのように動くのか?
第5章 為替レートは何が動かすのか?
第6章 円高の正体、そしてデフレの”真の”正体

第1章と第2章で、為替と経済についての基本的な考え方を押さえ、第3章では円高が何を日本にもたらしているのかを紹介しています。知識がない人はまずここら辺をしっかりと読んでおくとよいでしょう。

第4章と第5章では、「予想インフレ率」というキーワードを用いて、為替のメカニズムを紹介。詳しく理解できなくても、どういう流れで為替レートが動いているのかが掴めれば十分です。

最後の第6章では、日本のデフレからの脱却法が提案されています。その方法は、簡単に言えば量的緩和です。マネタリーベースをガンガン供給しちゃえよ、です。詳細は本書をあたってください。

グローバリズムにさらされまくっている日本企業で働くのならば、円高・円安についての基本的な知識は持っておいた方がよいでしょう。

何が円高を引き起こしているのか、それによって私たちの生活はどのような影響を受けるのか、一歩引いて日本経済の影響はどうなのか。こうしたことを知っていれば、ニュースを見るときの視点も変わってくるかもしれません。

本書は簡潔にまとまっているので、基本的な知識から入りたいという人には読みやすい内容なのではないかと思います。今から買っても、入社式までには読めるでしょう。ただし、本書を読んでもFXで連戦連勝できるようにはなりませんのであしからず。

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