タイトルの通りBRUTUSの特別号。2011年4月15日号の『今日の糸井重里』のムックバージョンです。さらに過去のブルータスから吉本隆明さんのお話も合わせて紹介されています。
BRUTUS特別編集 合本・今日の糸井重里 (マガジンハウスムック) |
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マガジンハウス
マガジンハウス 2012-03-15 |
以前紹介したとおり、この4月15日号の『今日の糸井重里』は購入したんですが、今回はちょっと訳あってこのムックもゲットしました。
ゲットというか、プレゼントに当選した、という形です。
帯−1グランプリ開催
本書の特別企画として、『糸井重里による、糸井重里の「帯ー1」グランプリ開催!』というものがあります。糸井さんは本の帯を結構な数書いておられるのですが、その過去の帯をずらずらと並べて、糸井さん自身が選評するというのがこの企画。
ただ、過去の作品をあまり残されていないらしく、全ての帯が入手できない。というわけで、「ほぼ日」の読者さんに「糸井さんの書いた帯の写真送ってください!」という企画がうまれ、私がそれに応募して、公正な抽選の結果、めでたくこの本をゲット、という流れです。
ちなみに、応募したのは「仕事は楽しいかね?」という本。帯には「いまの自分の状況になにかヒントはないかと探している人には、きっとおもしろく読めると思います。」と書かれています。私はこの本をかなり気に入っていて、何度も読み返しています。当然、そこに付いている帯も目にする機会が多く、上の企画を見た瞬間、すぐに「あっ!」と思いついて、その日のうちに写真を送付しました。
先ほど書いたように、半分ぐらいは知っている内容なのでたぶん自腹を切って買うようなことはしなかったかと思うので、プレゼントでゲットできたのは幸運でした。後半の吉本隆明さんの特集が抜群に面白かったので。
ちなみに「帯ー1」グランプリに輝いたのは、『快楽モノポリー講座』という本の
天使と悪魔が徹夜する!
世界で2億5000万人が夢中になっているゲーム
「モノポリー」のすべてが、ここにある。
というもの。いや、すごいですね。
個人的に面白いと思ったのが、『牛がいて、人がいて。』の
この本のタイトルは、著者がきわ
めていい加減につけたものです。
ですから謝罪の意味で本の価格
を少し割り引きしておきました。
というのと、『糸井重里の萬流コピー塾』の
100万部突破希望
というやつ。最近の本の帯で、ここまで遊んだものはほとんど見かけませんね。でも、上の帯が付いていたら、買うかどうかはともかく、ちょっと手にとって中身を見てみようという気にはなります。それがまあ帯の仕事なんじゃないかと思ったりもするわけですが、まあいいです。
その他の「今日の糸井重里」部分については、もう読んだからとパラパラ読むつもりでしたが、なんだかんだでじっくり読み込んでしまいました。糸井さんファンで前のブルータス購入していない人は、買っちゃって間違いないと思います。
吉本さんの言葉を少し
吉本隆明さんの部分については、ちょっとここでは書ききれないので割愛します。ページ数的にはそれほど分量はありませんが、立ち止まるポイントはたくさんありそうです。ちょこっとだけ紹介。
「よくわからない」というところに行く前に、やっぱり
「よくわかる」というところから
つかんでいくことが重要です。
最も重要なことは何かといったら、
自分と、自分が理想と考えてる
自分との、その間の問答です。
わからないのに
わかっているように言うことを、
とにかく計画すればいいんじゃないか。
きりがないので、この辺で。ちなみに、いくつか言葉の引用元になっている『悪人正機』という本も面白いです。
▼こんな一冊も:
悪人正機 (新潮文庫) |
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吉本 隆明 糸井 重里
新潮社 2004-11 |
仕事は楽しいかね? |
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デイル ドーテン Dale Dauten
きこ書房 2001-12 |