「Blogとは何なのか?」
という疑問についてよく考えます。
もちろん「CMSを使った、うんぬんかんぬん…」といった機能的な答えを求めているのではありません。もっと心情的にフィットするイメージを求めているのです。
時代とともにこの答えは変わってきているのですが、最近は「自分の家の庭」のようなものではないか、という気がしています。自分の「家」ではなく「家の庭」。
2012年現在の日本において、庭付き一軒家を持っている人の割合はまったくわかりませんが、それをイメージすることは難しくないでしょう。
「家」はごくごくプライベートな領域です。その領域に許可無く踏みいれば、おまわりさんを呼ばれても文句は言えません。
では、「庭」はどうでしょうか。
庭という場所は、「自宅」に含まれていながらも、少しだけパブリックな要素が潜んでいます。
綺麗な花が庭に咲いていれば、それを眺めていく人もいるでしょう。
大きな声を出せば、近くを歩いている人や近所の人に丸聞こえになります。
庭の手入れをしていれば、「おはようございます」と声を掛けられるかもしれません。
そういったやり取りを拒絶したい人は、庭を塀で取り囲むでしょう。そうすれば外からは見えません。逆に歓迎する人は、できるだけ低い囲いにするでしょう。このように、ある程度プライバシーをコントロールすることができます。
「庭」にパブリックな要素が含まれていたとしても、基本的には自分の敷地です。そこで何をしようがその人の勝手。花を育ててもいいし、小さな畑をこしらえてもいい。狸の置物をコレクションしていても誰からも__家族以外は__文句はやってきません。自分の世界をそこに広げることができます。なんといっても自分のテリトリーです。
しかし、異臭を放つようなゴミを大量に集めるのは、周りの人に迷惑を掛けるでしょう。それも「自分の権利だ」と主張することはできますが、周りに人が集まらなくなることは見えています。あまりに酷ければ、近隣住民から訴えられることも考えられます。ある程度、社会的なマナーを意識する必要があるでしょう。
これが最近の「Blogとは何なのか?」への答えのイメージです。もちろん、このイメージが何らかの意味で有用というわけではありません。単に、私にとってのBlogがそんな感じがしている、というだけのお話です。
ちなみに、世の中にはガレージセールというものもありますし、ガレージが出発点になっている世界的な企業の例もあります。この辺も今のBlogと何かしら近いものが感じられる、というのは少々こじつけがすぎるでしょうか。
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倉下 忠憲
ソシム 2011-05-30 |