4-僕らの生存戦略

「特にありません」と答えることについて

「ほぼ日刊イトイ新聞」の「糸井さん、僕を『面接』してください。」がなかなか面白かったです。

今、就職活動に直面している学生さんならば、何かしらのヒントが得られるかもしれません。

その第五回である「コーヒー。」の中で、次のような会話が出てきます。

糸井 これ、助言になるかわからないんだけどさ、
   僕、あなたと同じくらいの年齢のとき、
   面接試験に行って
   ケンカして帰ってきちゃったことがあって。

志谷 えっ。

糸井 面接官の人に
  「得意なことは何?」って聞かれたんだけど
   特に思い浮かばなかったから
  「特にないです」って返事したんですよ。

思わず苦笑が浮かんできました。私も似たような返事をしたことがあるからです。

残念な面接風景

メルマガに一度書いたことがあるんですが、私はこれまで、まっとうな「シューカツ」をしたことがありません。

こう書くと、今までよく生きてこれたな、と自分でも感心します。ほんとにたまたまの産物で今の仕事をしているようなものだし、振り返ってみるとそれまでの仕事も似たような経緯をたどってきました。

そんな私ですが、一度だけ「面接」を受けたことがあります。大阪にある、小さなプログラム系の会社。

別に「ここを受けたい!」という強い動機があったわけではなく、(その会社には失礼な話ですが)「まあ、しゃーなしで」といった感じで面接に臨みました。人生にはやむにやまれぬ事情で何かをしなければならないタイミングがあるのです。

その面接では、最初に業務内容の説明がなされ、そしてプログラミングに関する知識チェックが口頭で行われ、最後あたりに「この会社に就職したら、やってみたいことは何ですか?」という質問が出てきました。おきまりの質問です。

その時私は、「特にありません」と答えました。

頭の中をどれだけ精査しても、その会社でやりたいことが私には見えてこなかったので、それをそのまま答えただけです。

その答えを聞いたときの面接者のリアクションは、筆舌にしがたいものでした。さまざまな感情が複雑に絡み合っている、そんな感じです。「っえ?」「こいつバカなの?」「なんか答えておけばいいのに」・・・。その気持ちはとてもよく分かります。

こういうシチュエーションでは「こう答えておけ」という面接マニュアルがあるのでしょう。「特にありません」という答えは確実にそういうマニュアルには載っていなさそうです。むしろ面接に落ちるためのチェックリストの一番最初あたりに載っていそう気がします。

一応それらしいことを言うことはできたと思います。接客業に勤めていたので、相手が望みそうな答えを推測することは不可能ではありません。すごく気に入られる答えではなくても、「可もなく不可もなく」のラインならばキープすることはできたでしょう。

「本当に何かありませんか?」

親切な面接者の方は、私にもう一度チャンスを与えてくれました。

「いえ、特にありません」

面接は終了し、もちろん私は落ちました。個人的にはめでたしめでたし、です。

さいごに

たぶん、あのとき「可もなく不可もなく」な答えを口から出していたら、今の人生の形はけっこう変わっていたかもしれません。あるいは、なんだかんだで似たような人生を送っているのかもしれません。

そういうIFについて考えてもしかたがありませんが、あのタイミングで「特にありません」と答えたことは良かったと思っています。

だって本当に無かったんだもの。

4件のコメント

  1. 初めまして、シゴタノさんと合わせて時々拝見しております。
    少し前に、ライフハッククラスタの方々で“Iphoneのアプリを5個(10個?)に絞るなら”というような種の記事が流行ったような気がしているのですが、索引などありませんでしょうか。

    先日、初めてIphone4Sを購入したのですが、右も左も分からない時期で、参考にしたいのです。

    差し支えなければ、お時間のあるときにご助言いただけたら嬉しいです。

  2. おぉ!確かにこれは、夢中になって読んでいたら日が暮れてしまいそうですね・・・。
    あまり気負うと疲れてしまうので、5つくらいずつ、すぐに必要なものから探していくことにしますね。
    ありがとうございました!

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