前回は、気ままに欲しいアプリについて書いてみました。
Evernote企画8th:第四回:こんなアプリが欲しいんです
全てを書き切れたわけではありませんが、わりとスッキリした感じです。
これでアプリアイデアに関しては一段落。残りの回は、運用について書いてみます。ただ、こういう運用についての考え方もきっとアプリ作りの参考になる・・・はずです。
今回は、ウェブクリップについて。
読み終えたページはすべて保存する
私は、基本的に読んだウェブページを一通りクリップしてEvernoteに保存しています。
こう書くと「えぇ〜」みたいな反応をする人も出てくるかもしれません。「そんな、Evernoteをゴミためみたいに使わなくてもいいんじゃないの」と。
確かに、そうしてクリップしたウェブページが参照される可能性は低いと言えるでしょう。その文脈においては「ゴミため」という表現もあながち間違いとは言えません。
が、「ゴミためで一体何が悪いのか?」と反論することもできます。ようは、見つけたい情報を見つけられれば良いのであって、それを邪魔しない限りはEvernoteに大量のノートがあってもなくても、さほど変わりません。
あと、もう一点押さえたいのは、私はそもそもあまりウェブページを読まない、という前提があります。
RSSリーダーもタイトルだけでさらさらと読み飛ばし、実際に最後までよむページを厳選します。ツイッターで流れてきたURLも、大半はそのまま放置して、同じようなネタが何度も流れてきた場合にだけ、「よっこらしょ」と腰を上げて読み進めます。
私がクリップするのは、そういうフィルターをかけた後の、しかも最後まで読んだページだけです。つまり、同じ「ゴミため」でも比較的関心度が高い、あるいは有用性がありそうなページが残っているわけです。
こう考えると、まったく同じ表現の「読んだページを全てクリップする」運用スタイルでも、どういうページをどれだけ読んでいるのかによって、Evernoteに蓄積されるものは変わってきます。こういう前提を無視して方法論をうんぬんかんぬんいっても虚しいだけです。
どう保存するか
また、ウェブクリップする場合でも、「記事全体」をクリップする方法と、「必要な部分だけ」をクリップする方法の二と通りを使い分けています。
こうした方が検索した場合のノイズが減るからです。
逆にページ全体(サイドバーや広告を含む)をクリップすると、ノイズが増えます。検索したときに無用なページが表示される確率が上がる、ということです。これはできるだけ避けるようにしています。
あと、内容だけではなくURLも保存しておきたいところ。たまにアプリ連携で「Evernoteに送る」を使うとページの内容は保存されるものの、URLが空っぽになってしまうものがあります。これは個人的に使いにくい。
たとえば、Blogで引用ページを紹介するときは内容だけではなく、URLも紹介するのが礼儀でしょう。もちろん引用元のサイトが消えている場合はどうしようもないですが、そうでないかぎりはきちんとリンクを貼りたいところです。そういう場合URLなしのクリップは非常に使い勝手が悪いのです。ここは押さえておきたいところ。
さいごに
上記のような運用方法を想定すると、ウェブブラウザのクリップ機能、そしてEvernote Clearlyのアドオンはとても使いやすいです。求める機能がきちんと押さえられています。
ただ、iPhone環境だとまだちょっと厳しい印象です。その辺になんかこうちょっとね・・・。
まあ、今回はこんなところで。次回は知識と連想の拡がりについて書いてみます。
次回:Evernote企画8th:第五回:My Webクリップ流儀
▼こんな一冊も:
EVERNOTE「超」知的生産術 |
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倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2011-02-26 |
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