Evernote企画8th:第六回:知識・情報・知見を関連づける

前回は、私のウェブクリップのスタイルを紹介しました。

Evernote企画8th:第五回:My Webクリップ流儀

今回は、もう一つの運用法。知識のリンク付けについて紹介してみます。

一つの記事が出発点となって

WIRED.jpの次の記事を読んだときのことです。

アルゴリズムは記者より優れた記事を書けるだろうか?

なかなか興味深い記事なのですが、記事中に「ラッダイト運動的」という言葉が出てきます。

「ラッダイド運動」ご存じですか?

知らなければ、ググりましょう。ウィキりましょう。

ラッダイト運動(ウィキペディア)

産業革命にともなう機械使用の普及により、失業のおそれを感じた手工業者・労働者が起こした。産業革命に対する反動とも、後年の労働運動の先駆者ともされる。機械所有の資本家には憎悪の対象であったが、詩人には創作の霊感を与えた。

なるほど。現代に置き換えれば、「コンピュータが仕事を奪う」になるでしょうか。

とりあえずEvernoteにクリップです。ページの頭には自分なりの言葉でまとめを入れました。


※ウィキペディアのページ

当然、WIRED.jpの記事もクリップしてあります。

ノートを育てる

さて、WIRED.jpの記事とウィキペディアの項目を読んでいると、さまざまな「事柄」が頭に浮かんできました。それは、関連する情報であり、アイデアの断片であり、育まれるのを待っている知見といったものです。

それを先ほどウィキペディアの記事をクリップしたノートの下部に追記しました。ここでノートリンクが活躍します。

「ネオ・ラッダイド運動」とは先ほど書いた「コンピューターが仕事を奪う」的なことです。これってどこまで「現実的」な話なんでしょうか。

これはコンピュータには限界がある、的な反論ではなく、「仕事」って何だろうか?あるいは「価値」とはどのように生まれるのか(認知されるのか)?という疑問です。これは掘り下げて考えるといろいろ出てきそうな臭いがします。

ネオ・ラッダイド運動を回避する方向としては、脳にしかできない仕事を生み出すことが考えられるでしょう。で、「知識の構造化」と「パターン認識」は人間の脳が持っている機能です。で、この機能をコンピュータで代用できるのかどうか。それも視点としては面白い問題です。

Googleのナレッジグラフ、WIRED.jpの記事にあったアルゴリズム記者、『予測力』と『ライフログのすすめ』という本、・・・、こうしたことも脳裏に浮かびました。今こうして文章に書いていますが、脳裏に浮かんだ瞬間はもっと断片的なものでしかありません。

だからとりあえず思いついたフレーズを書いておき、その後ノートリンクなどで補強しました。ついでに過去のアイデアノートからも関連ありそうなノートのリンクを貼ってあります。

このノート1枚あれば、原稿一つ仕上げることができるでしょう。

それに時間が経てば、このノートにリンクするノートも増えるでしょうし、このノートがリンクするノートも増えるでしょう。

で、こういう使い方をサポートする機能がもっとあれば便利かなと考えています。前々回紹介した、ノートの相互リンク機能なんていうのもその一つです。

さいごに

もちろん、全てのノートにこんな手間をかけているわけではありません。

たまたま「ライフハックLiveshow#2」でこれに近いことがテーマとして取り上げられたときに、自分の中でまだ語りきれる何かにはなっていないな、と感じていました。それが、少しばかりの(知的)欲求不満を生み出していたのでしょう。それを解消しようと「ノートを育てた」わけです。

すくなくともこういう運用法は普通のアナログノートではかなり難しいと言わざるを得ません。リンクを作る手間がかかりすぎます。その点Evernoteは簡単にリンクが作れるので大変ありがたいですし、わざわざEvernoteに情報を集約する意味が生まれてきます。

この辺りの使い方をもっと掘り下げてみたいな、と思う今日この頃であります。

というわけで、Evernote企画8thはこれで終わり。まだまだ書くことはつきませんが、それはまた別の機会にて。

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