7-本の紹介

【書評】『スピードハックス仕事術』(大橋悦夫 佐々木正悟)

イベントに参加したときに、プレゼントとして一冊頂いた。

スピードハックス 仕事術 (中経の文庫)
スピードハックス 仕事術 (中経の文庫) 大橋 悦夫 佐々木 正悟

中経出版 2012-03-24
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2007年に発売された『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』の文庫本化バージョンである。

内容は「仕事を速く処理するためのコツとアイデア」をまとめた本。タイトル通りの本だ。

概要

私は著者両氏のコンテンツをあらかたチェックしているので、個人的目新しさはあまりなかった。ただ、改めて読んでみると、本書は実に有用な内容が詰め込まれているのに気がつく。私自身が実践していることで、確かに効果があると感じていることがたくさん見つかるのだ。

例えば「1日を複数のセクションに分ける」。

フリーで仕事をしていると、自分で管理下に置ける時間の量はとても多くなる。それを漠然と「一日」として扱うとたいてい失敗してしまう(多数経験あり)。なにやらすごくたくさんの時間を持っているような気がしてしまうのだ。そしてそれは脱線への力強い推進力になってしまう。

一日を2〜3時間ずつで区切ると、「この時間帯にはこれをやって、午後からこれとこれ」とずいぶん明確になってくる。家計簿管理における「袋分け」の手法を実践している間隔に近い。

一日のタイムラインに区切り線を入れる。たったこれだけのことだが、数学の図形問題を解くときに使う補助線のようにすばらしい効果を発揮してくれる。

本書では、こうした実践的な手法が全部で57個紹介されている。

二つの軸

内容は大まかに分けて二つ。

  • 仕事を速く進めるための「仕組み」を持つ方法
  • その仕組みを回し続けるための「やる気」を保ち続けること

これを、得意分野が異なる二人の著者がそれぞれを担当している。どちらがどちらを担当しているのか各著者のブログを確認すればすぐにわかる。

シゴタノ!
ライフハック心理学

あえて言うまでもないが、仕組みとやる気は両方必要である。仕組みだけがあっても何も進まないし、やる気だけがあってもどこにたどり着くかはわからない。両方が両輪のように機能してはじめて「仕事を速く」終わらせることができる。

世の中のビジネス書(Biz本)では、この両方がアプローチされることが少ない。だいたいは仕組みの説明だけで終わってしまい、それを使う人間の心理についてはほぼ無視されている。あたかも有能なシステムが目の前にあれば、誰でもそれを使いこなせ、自分の習慣にできるかのような話が繰り広げられている。

でも、私はそれについてかなり懐疑的だ。

たとえば、あなたの目の前に10個のタスクが並んだ「やるべきことリスト」があったとする。立派なリストだ。でも、それをみて「これはやるべきことだ」と認識できなければそれはタスクマネジメントとしては失敗なのだ。

これについては、また別のエントリーで書くことにするが、仕組みとやる気の両方にアプローチしている本書は確かに実践的な内容と言えるだろう。

さいごに

本書については、個人的には復習するような気分で読めた。自分で実践しているつもりでも、案外できていないこともあるものだ。

たとえば53番目の「”未完成”でも提出してしまう」を私はよく忘れてしまう。本当はベータ版を作って、意見をもらってから、修正した方が良いものができあがると知っているはずなのに、ついつい一人で籠もって延々とあれをこっちに、これをあっちに、ここは詰めて、あそこは広げる、みたいなことをやってしまう。

今日からそれは改めることにしよう。

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