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工場アパートと環境デザイン

何かのニュースで「工場アパート」という言葉を小耳にクリップしました。

最近の「工場萌え」の流れで、古い工場を改築し、アパートに仕立て直した物件の話かと思ったんですが、そういうキワモノではないようです。

工場アパート

実際の所は、アパート化された__建物の内部を複数に区切り、それぞれを独立したものとして提供する__工場を意味しているとのこと。

Googleの検索候補から推測すると、大田区の「工場アパート」が有名なようです。
大田区ホームページ > 産業振興 > 工業 > 産業支援施設

一ヶ月の使用料は50万円から80万円程度。駐車場だけではなく、会議室や商談室なども使えるようです。

このような形で場所を提供すれば、資金繰りが厳しい中小企業でも「工場」を持つことができます。新しく起業を志す人の敷居も下がることでしょう。「ものづくり」を活性化させたいという思いを持つ行政の施策としてはなかなか良いものに見えます。

さらに、異なった技術を持つ企業が一つの建物に入っていることのメリットも見逃せません。「アパートの住人」がお互いの技術から新しい製品のアイデアを生み出したり、あるいは互いに発注者・受注者になったりと、さまざまな関係性が生まれてくることも考えられます。

「お金援助してやるから、工場持ちなさい」とやるよりも良い結果が出てくるかもしれません。

CoWorking

これを一歩引いた所からみると、最近の「CoWorking」と似た構図が見て取れます。

事務所を持つための固定費を下げるだけでなく、他の人からの刺激を得て、新しい発想につなげる。そういう効果が「CoWorking」では期待されています。

私が文章を書けるとして、イラストが描ける人と知り合いになれば、「じゃあ、原作書くんで、漫画よろしくお願いします」、みたいなこともあり得るでしょう。同じ文章を書く仕事でも、媒体や対象読者が違えば書き手の心構えみたいなものも変わってきます。何かしら新しいアイデアが、その辺から生まれてくるかもしれません。

人と人のつながりから、新しいアイデアや仕事がうまれる。「工場アパート」と期待されているところは似ていると言えるでしょう。

さいごに

特に結論めいたものはありませんが、工場やフリーだけの話ではなく、企業組織の中にも「新しいアイデアを生み出しやすい環境」を作った方が良いのではないかな、という気がしました。

きちっと決められたことをこなす環境とアイデアを触発する環境は、おそらく全然違うものでしょう。その環境をうまくデザインできれば、働く人の成果はきっとかわってくるはずです。

One thought on “工場アパートと環境デザイン

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