先日公開した「ハイブリッド発想術発売記念ハングアウト」の中で、発想に使えるカードを紹介しました。
出演いただいたゲストに結構ウケていたので、ブログでも紹介しておきます。
といっても、特にひねったツールではありません。下の本でも紹介している「トリガーワード」を書き付けた紙の束です。
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術) |
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倉下 忠憲
技術評論社 2012-06-30 |
簡単に作れますが、わりと効果を発揮してくれます。
すてんばーい
必要なものは、紙とペン。以上です。
ペンはマジックとカラーペンを準備しておくとよいでしょう。あと紙束を留めるクリップなどがあれば持ち運びが簡単になります。
さて、紙といっても様々です。この用途の場合、A4のコピー用紙だとちょっと柔らかすぎるので、もう少し厚手の紙をチョイスしましょう。
私は価格がお手軽な100均一ショップダイソーで買える名刺カードを使っています。似たようなサイズの情報カードを使うのも一手です。
凝り性の方は、白紙のトランプなどを採用されるのもよいでしょう。東急ハンズなどのマジック(手品)系のコーナーに置いてあるはずです。Amazonでも「ブランクフェイス」のトランプを検索すればきっと見つかるでしょう。
BICYCLE(バイスクル) ブランクフェイス 青 トリックカード マジック |
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記入例
さて、紙が準備できたら、あとは記入していくだけです。内容はいろいろ考えられますが、私の場合は
- 逆から考える
- 俯瞰する
- 凝視する
- 一度ゼロにする
- 初心者になってみる
- 思い付くままに書き出す
- 立場を入れ替える
- フレージングする
などが書かれています。だいたいは、これまでインプットしてきたコンテンツから、自分なりに引き出した言葉です。それを自分の連想を補助する「トリガーワード」として活用しているわけです。
このカードをよく見ると、上辺にカラーのラインが入っています。一応四色あって、それぞれのカードに書かれている内容のジャンル分けを示しています。といっても厳密なものではありません。具体的な行動、新しい組み合わせを見つける思考式、発想を展開する思考関数、疑問文、といった区分けです。
このあたりを蒸留できれば、具体的な発想法として確立できるかもしれません。
アイデアのインスパイア元
で、このアイデアカードなんですが、アイデアプラントさんの「知恵カード」とか「アイデアトランプ」が発想の元ネタになっています。こうしたものを自分流で作った、というだけにすぎません。
アイデアトランプ |
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智慧カード2 |
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多少手間をかければ、お安く作れますよ、という一種の例です。
ちなみに、カードにラインを引いたのは、ゲーム的なものに発展しうる要素を付け加えるためです。現状では、はっきりとした用途が見えているわけではありません。ただ、何か発展の可能性はありそうな気がします。
さいごに
現状は、アイデア出し作業をしているときに、「むむぅ」と詰まってきたら、シャッフルしたカードをめくって、その指示に従うことで、連想を促すようにしています。「考える」という作業をサポートするためのツールです。
こういうのは、やはり自分流にカスタマイズしたものが一番使い勝手がよいものです。ただし、自分にぴったりくるトリガーワードを一定数集めておく必要はありますが。
ちなみに、同様のものをEvernoteに保存しておき、ランダム系でノートを引っ張り出せるアプリを使うことも考えられます。これも作成はそれほど難しくはないので、実際にランダム系のアプリを使っている人はやってみると面白いかもしれません。
▼こんなアプリも:
Evernoteを再発見! EverShaker 1.3(¥85)
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
販売元: hiranodept – Tetsuya Hirano(サイズ: 2.9 MB)