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自民党総裁選についての雑感

福田氏不出馬:「北朝鮮ミサイル」「靖国」…決断の決め手

9月の自民党総裁選への不出馬を表明した福田康夫元官房長官が側近議員に対し、北朝鮮のミサイル発射問題を理由に今月3日時点で出馬見送りの考えを通告していたことが22日わかった。ミサイル問題で安倍晋三官房長官が対策の前面に出た場合、総裁選での対決は得策でない、との判断が強く働いたとみられる。また、小泉純一郎首相の靖国神社への参拝問題が総裁選の争点として先鋭化することの懸念などから先月から出馬には慎重姿勢に傾き、今月21日の正式な不出馬表明は森派会長の森喜朗前首相の勧めによるものだった。「ミサイル」「靖国」の外交課題が複雑に絡んだ選択だった。【高山祐、田所柳子】

もう、ほとんど結果が見えている総裁選なわけですから、福田氏不出馬というのは非常に賢明であったといえるでしょう。また、今の時期に総理になったとしてもそれほど楽はできないことは国際情勢の中で見えてきますので、とりあえずはパス1ということで間違いないでしょう。次期総理の首が何か「不測の事態」で飛べば、その時改めてという戦略もありなくはないわけで。

さて、問題の総裁選ですが、

「安倍氏が優位」 総裁選で久間・自民総務会長

自民党の久間章生総務会長は22日、新潟市での講演で、9月の党総裁選に関し「派閥のトップが総裁を決める時代ではない。地方票も300票ある。国会議員は全国の党員の意向に流される傾向がある」と述べ、世論調査で支持率が高い安倍晋三官房長官が優位との見方を重ねて示した。

というわけで、もう実質きまったようなものです。ただ

安倍氏、8月15日は参拝せず 靖国争点、避ける狙い

安倍官房長官は終戦記念日の8月15日に靖国神社を参拝しない意向を固めた。自民党幹事長だった04年、幹事長代理だった05年には終戦記念日に参拝したが、党総裁選を控え「靖国」が突出した争点になるのを回避する狙いがある。ただ、春秋の例大祭時の参拝は否定しておらず、首相に選出された場合の対応には含みを残している。複数の関係者が明らかにした。

まあ、取るべき戦略としては当然のことなのかもしれませんが、私的にはスタンスを変えずに参拝するという方向で進んでいってほしかったところです。確かに靖国参拝というものが総裁選の争点になる、というのは多少ばかげたことかもしれませんが、しかし別段参拝したからといって総理の椅子が遠ざかるとも思えないのですが・・・。

「首相に就任しても靖国参拝控える」と谷垣氏

9月の自民党総裁選に出馬する意向を示している谷垣財務相は22日午前、靖国神社参拝について「当面は差し控えたい」と述べ、首相に就任した場合、参拝しない考えを明らかにした。

というわけで、谷垣氏も差別化しようと重いこういう発言をされたのでしょう。実際谷垣氏は靖国参拝に関してはもともと距離を置いておられたのでこれも不自然な対応ではない。ただ、安倍・谷垣の対立行動の中で、国民が靖国参拝に対してどのような空気を持っているのかというのが探れるかなという気がしていたのだが、今回の安倍氏の若干のトーンダウンで空気が見えにくくなった感はぬぐえない。

ものすごく個人的な感想だが、ほとんど政治色に染まっていない国民は、首相が靖国神社を参拝することに不快感を持っていないのではないだろうかと思う。古い文化が壊れているなどと叫ばれている中でも、多くの家庭がお盆なのどにはきちんとお墓参りをするだろう。
それは、単純になくなった方に対しての祈りと、それに対峙する自分の相対化という意味合いがあるのだろう。まあ深く考えなくても墓の前で手を合わせることで、ある種、気持ちの整理に似たことが出来るような気がする。

日本人の多くの国民が、別段不快感を持っていないのなら、(極論ではあるが)別に首相の靖国参拝は問題ではないのではないだろうか、という風に考えてしまう。だってそれが国であり、総理大臣というものではないのだろうか。

もちろん、それに伴うデメリットも存在するかもしれない。しかし、何かを得るためには、大抵対価というものが必要なのは当然である。そして支払う対価というのは今の日本にはきちんと計算できていないような気がしてならない。計算できていないから、ものを得ることに恐怖を感じているのではないだろうか。

と、話は総裁選に戻る。ものすごく個人的に言えば谷垣氏もかなり高感度が高いのだが、おそらく総理の椅子に座るのは「今」という時期ではない。2年くらいは安倍氏にどうにかしてもらって、次こそはという感じで総裁選に望んでもらいたいものである。

となると、注目するのは今回の総裁選の結果ということよりも、内閣のメンバーがどのようなものになるか、ということである。今からなかなか楽しみな感じである。

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