「タスク」の研究

「仕事術のiPhoneアプリっぽさ」について

以下のブログ記事を読みました。

もしも5個しか (23-seconds blog)

「もしも仕事術を5個しか使えないとしたら」

というお題をもとに、仕事術が5つ厳選されています。掲げられた5つの仕事術は確かに有用度が高く、かつ汎用性もあるものだと思います。
※気になる方は元記事をチェックしてください。

たった5つしか選べないとするならば、自分にとって本当に必要なものがセレクトされるでしょう。こういう発想はいろいろな場面で役に立ちます。

で、今回は私が厳選する5つの仕事術を紹介する、という記事ではありません。そういう記事を書くのも面白そうなのでネタ帳には追加しておきますが、今回は上の記事に含まれている考察に注目してみたいと思います。

つまり、

「仕事術のiPhoneアプリっぽさ」

についてです。

iPhoneの作り方

iPhoneをお使いの皆様は、アプリをインストールして使っておられることでしょう。「アプリ?デフォルトのしかないよ」という方は非常に稀な存在かと思います。

量の大小や、無料・有料などの違いはあるにせよ、何かしらのアプリをAppStoreからダウンロードし、Dockに入れたり、画面の端っこのフォルダの下の方に格納されているはずです。

きっと、

  • 自分が興味を持ったものや、他の人がオススメしてくれたものを導入し、
  • しばらく使う中で適性を見極め、
  • そのまま使い続けるか削除するか(あるいは窓際送りか)を判断しながら
  • 少しずつ、自分に使いやすいiPhoneを作っていく

という形で運用されているでしょう。

結果的に、ある程度共通して使われているアプリなんかもありながら、「iPhoneアプリの構成」は一人一人違うという形ができあがります。

だから「iPhoneなくしちゃって困ってるんです」という状況の時に、「じゃあ、私のiPhone使ってよ」と、iCloudアカウントが別のiPhoneを渡されても、同じようには使えません。そのiPhoneとあのiPhoneは「iPhone」という同じ名前でありながら、違うものなのです。

iPhoneユーザーの方には、何をいまさら感ある説明かと思いますが、これって「仕事術」とほとんど同じなんです。

仕事の多様性

先日の記事で、「農家日記」というものを紹介しました。あれを見たときに、「これのビジネスパーソン版は作れるか」と考えたんですが、どう考えても無理そうです。「ビジネスパーソン」という言葉の括りが大ざっぱすぎるのです。

では、「社長手帳」「部長手帳」「課長手帳」「平社員手帳」「入社一年目手帳」はどうでしょうか。これもあまり意味のない括りになりそうです。トヨタと楽天とユニクロとソフトバンクとほぼ日の「部長」の仕事は内容から職務権限や相対する人間の数までまったく異なっているでしょう。

ギリギリで職務ごと、つまり「営業手帳」とか「企画手帳」とか「発想手帳」とか「できる!SE手帳」とかなら可能かもしれません。それでも、ギリギリのラインです。

求められるスキルや、提供しなければならない成果は、「ビジネスパーソン」ごとに違います。

当然、それを補佐する仕事術も同様の多様性が担保されていなければいけません。ようは「仕事」が違うのだから、「仕事術」も違うということです。こう書くとかなり乱暴な響きがありますが。

類推関数を起動

仕事術をiPhoneアプリに類推する(※)と、次のようなことが思い浮かびます。
※関数っぽく表記すると、類推(“仕事術”,”iPhoneアプリ”);

  • いくつかのカテゴリーに分類することができる
  • 同じような機能を持った(しかし細かい差が存在する)アプリも多い
  • 使う人は自分に合ったものをインストールして使う
  • 「神アプリ」と呼ばれるようなものがある
  • 無料=悪い、高価=優れているとは単純に言えない

この場合の「神アプリ」は、超高機能なものというニュアンスではなく、「こういうことしたいなら、とりあえずインストールしておいて損はない」という類のアプリです。GoodReader的なヤツですね。

ともかく、いろいろな仕事術をトライ&エラーしていき、自分の仕事スタイルにフィットする「仕事術」(細かいテクニックの集合体)を作り上げる。結果的にそのiPhoneとこのiPhoneは違う、というのと同じ状況が生まれます。

つまり、どえりゃー成果を出している人の「仕事術」は、入社一年目の新人には使えないし、その他の業種で成果を出している人にも使えないということです。

ただ、その「仕事術」を構成する細かいテクニックで役立つことはきっとあるでしょう。他の人のiPhoneにあるアプリの中で、自分で便利に使えるアプリもきっと存在している、というのと同じ意味で。

さいごに

単純に考えれば、「A仕事術」「B仕事術」「C仕事術」と乱立する「仕事術」群で、共通に語られていることがあるのならば、それは汎用性が高いテクニックだと言えるでしょう。逆に「B仕事術」にしか書かれていないことは、かなり属人性が高いテクニックなのかもしれません。

私がメルマガのBizArtsというコーナーで目指しているのは、そういう「仕事術」群を抽出し、エッセンスを取り出すことです。しかし、それをやってしまうと、「いろいろな本に書かれていることを羅列しただけの内容」という評価の鉄槌が下されるかもしれません。

でも、数学の教科書でも、Wordの使い方でも、内容自体は「いろいろな本に書かれていること」ですよね。そういうのが結局の所、一番役に立つのです。問題は、それ以外の要素をいかに取り除くのか、ということなんですが、それはまあ別のお話です。

今回の類推で、仕事術のカテゴリーというお話が出てきました。これについてはまた来週考えてみたいと思います。

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