断片からの創造

拡げるイメージ、ストーンスリンガー

下記の二つの記事を読みました。

”イメージを膨らまそう”とするときのイメージ(なんかカラフルな生活)
不安定な恋、綱渡り(23-seconds blog)

頭の中で起きている出来事、言い換えれば、アイデアの心象風景を言葉に置き換えようという意欲的な試み(チャレンジング)です。

私は『ハイブリッド発想術』において、発想のプロセスを「アイデアの種を育てる」というイメージを使って紹介しました。当然、たとえというのは一つに限られるものではありません。

別の表現方法も可能でしょうし、このエントリーでもそれにチャレンジしてみましょう。

2種類のイメージ

イメージは、環境からの刺激を受けて勝手に広がってしまうものと、何かしらのアウトプットを求めて意識的に自分で拡げるものがあります。

前者は想像>空想>妄想といった類で、常軌を逸するアイデアを生み出すのに最適ですが、環境依存のためシックスシグマ的アプローチは通用しません。出てくる時は出てくるし、出てこない時は出てこない。というトートロジー的な運命を受け入れることが必要です。

では、後者はどうでしょうか。

たとえば、以前「【SHF】本棚を片付ける前に準備すること」(前編)(後編)という記事を書きました。物語のラフスケッチは想像で生まれていたものの、それだけでは小説の形にはなりません。倉庫の描写、各キャラクターの性格やセリフなどは、自分で生み出す必要があります。

その際、その世界が朧気に見えているだけではダメなのです。まるで第三の目を開くように、想像の中のその世界をぐっと凝視しなければいけません。

これが後者的なアプローチです。

不可思議な湖

不思議なことに、後者のアプローチについて想像すると思い浮かぶのは(@Goin_HRKさんと同じく)「湖」のイメージです。しかも薄暗い地底湖。
※これは『ワープロ作文技術』という本に影響されているせいかもしれません。

その湖に浮かぶ__何かフォースのような力が働いていて浮かんでいる__私は、手に釣り竿を持っていません。そう釣り人ではないのです。では、何を持っているかというと石です。

その石のサイズは時と場合によってバラバラです。とても小さいときもあれば、持ちきれないほど大きいときもあります(おそらくフォースの力で支えているのでしょう)。

それを、えいやっと、湖に投げ込みます。

石が湖面に接触し、波紋が広がります。で、私はそれを眺めるだけ。しーん。

再び湖には静寂が戻ります。そして、私は再びどこからともなく取り出した(きっとフォースの以下略)石を抱え、次に投げる場所を探します。できれば、前回とは違う場所に投げたいですね。

えいっや。ポチャッ。しーん。

何度も何度も石を投げて、何度も何度も波紋の広がりを眺めます。

すると、ごくごくたまに「ポチャッ」の音が、「ドチャッ」という響きに変わることがあります。奇跡的な確率で、湖に泳ぐ魚に直撃したのです。気絶した魚は水面に浮かび上がり、私はそれを拾い上げます。

めでたしめでたし。

さいごに

おそろしいぐらいに非効率的な方法ですね。

たぶん、ある程度の鍛練を積めば釣り竿を持つことができるのかもしれません。あるいは「漁場」と呼べる場所を察知する感覚、あるいは魚を近場まで呼び寄せる技術なんていうのもきっとあるのでしょう。

が、私はまだストーンスリンガーの段階です。根気と腕力だけで勝負している。そういう練度の足りない段階なのです。その代わり、一球一球は全力投球ですが。

▼こんな一冊も:

Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術) 倉下 忠憲

技術評論社 2012-06-30
売り上げランキング : 45504

Amazonで詳しく見る by G-Tools

ワープロ作文技術 (岩波新書)
ワープロ作文技術 (岩波新書) 木村 泉

岩波書店 1993-10-20
売り上げランキング : 333578

Amazonで詳しく見る by G-Tools

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です