物書き生活と道具箱

365日の書斎:#08 作業場所としてのデスク

前回までで、インプットを補助する装置としての本棚について考えてきました。

はっきりとした結論は出ていませんが、うっすらとした全体像と問題点はいくつか見つかりました。とりあえず、次に進んでみましょう。

インプットの次はアウトプットです。本当は二つの間にごちゃごちゃした過程が存在していますが、それは後回しにしましょう。とりあえず今回はアウトプットをとりあげます。

アウトプット

最終的な成果物を作り出す行為。それがアウトプットです。昔の大作家先生の書斎では、原稿用紙にカリカリとペンを走らせる行為が、それだったのでしょう。

参考文献を並べたり、文鎮やらを並べたりと、必要なスペースは大きかったのかもしれません。アナログツールは案外場所を取るのです。当然、求められている机のサイズもまた大きくなります。

しかし、これは昔のお話。

今でも原稿用紙を使っている人は少なからずおられるでしょうが、パソコンで成果物を作る人の方が多いでしょう。そうすると、求められる机のサイズは、昔ほど大きくなくても良い、という発想が出てきます。

現代の机事情

でもって、これはある部分ではたしかにそうです。つまり、パソコンだけで作業が完結する人は、書斎のデスクはさほど大きいものでなくてもよい、ということです。机のサイズよりは、ディスプレイのサイズの方を気にした方がよいぐらいでしょう。

しかし、そういう人がどれぐらいいるのかは私にはわかりません。

パソコンだけでは完結せずに、ノートや紙を使ったり、電子書籍化されていない(あるいは自炊されていない)本を引っ張り回してアウトプットを作り出す、ということもあるでしょう。そういう成果物の作り方をする場合、やはり一定の机の広さは必要になってきます。

と、なると、自分のアウトプットを生み出すスタイルが決まっていないと、適切な机のサイズが決められない、という考えがでてきます。もちろん、大は小を兼ねる的に、「とりあえず大きめの机を買っておけ」というアプローチもあるでしょう。もしかしたら、世の中には大きさを変えられる机があるかもしれません(小学生向けのにはある)。

しかし、それはそれとして、おそらく書斎というのは「仮作り」の後、実際に運用して、「リニューアル」を行う必要があるのではないか、という推測は保持しておいた方が良さそうです。

デスクトップの広さ

では、視点をパソコンの方に移動してみましょう。

机のサイズとパソコンの(ディスプレイの)サイズは同じことがいえるでしょうか。つまり、「その人の作業スタイル次第で適切な大きさが決まるのか」ということです。それとも、「大きければ大きいほどよい」のでしょうか。

やはり、これも「大きければ大きいほどよい」とは単純には言えないと思います。
※もしそうなら、ポメラの存在価値がほとんど無くなってしまいます。

たとえば、デザイナーの方は、画面が大きい方がよいでしょう。ビジュアル系アプリは、いろいろなツールを使い回すので、配置できる場所が多いほど使い勝手は上がるかと思います。

では、物書きはどうでしょうか。これはさほど大きさを必要としません。横幅は特にそうです(気になるのは縦幅の方)。もちろん、画面が大きければ、複数の文章を並べて表示したり、資料と原稿を同時に表示できたりするのですが、必ずしも必要、というわけではありません。
※その用途であれば、「マルチディスプレイ」の導入を検討することも考えられます。

広すぎる部屋が落ち着かないように、必要のないディスプレイの広さも、集中力の妨げになることだって考えられます。

とりあえず「その人の作業スタイル次第で適切な大きさが決まる」ということは言えるでしょう。

さいごに

とりあえず、今回はざっくりと二つのデスクと、そのサイズ問題について考えてみました。

デスクの問題は、サイズとそこに何を置くのか、ということに帰結しそうな予感はあります。おそらく本棚に比べれば、多少シンプルな装置と言えるでしょう。

で、サイズについては「その人の作業スタイル次第で適切な大きさが決まる」という、ほとんど何も言っていない結論が出てきました。これはこれ以上何も言えない気がします。

次回は何を置くかについて、もう少し突っ込んで考えてみます。

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