物書き生活と道具箱

365日の書斎:#10 カオスなアウトプットツール

前回はデスクトップについて考えてみました。そこに何を配置するのかを考えてみるのは、難しい側面もありますし、楽しい側面もあります。

書斎におけるデスクトップは、アウトプットを生み出すための装置として(本連載では)捉えています。そして、そのツールの一つとして「パソコン」というものを想定しています。

しかし、これはかなり大ざっぱな括りです。細かく見ていくと「パソコン」といってもいろいろ種類があることがわかりますし、また「パソコン」の中で使うツールにも多様な種類があります。

書斎論の本筋からは少し外れますが、今回はこれについて考えてみましょう。

アナログ

紙ツールの場合、最終的な成果物の媒体になるのは、「原稿用紙」でしょう。原稿の分量が把握しやすいのが特徴です。

もちろん、そうした制約がなければ、大学ノートでもレポードパッドでもA4のコピー用紙でもなんだってOKです。難しい話ではありませんね。

しかし、最終的な成果物を生み出す前の段階になると、出てくるツールは数え切れないぐらい増えてきます。たとえば、付箋がその代表例でしょう。あるいは情報カードというのもあります。

まあ、このあたりの話はインプットとアウトプットの中間地点のところで取り上げるのがよいかもしれません。

もちろん、原稿用紙とセットで語られる万年筆も机に配置されることの多いツールです。生産性にどのぐらい影響があるのかはわかりませんが、こだわってみたいツールの一つの一つでもあります。が、この辺は単に「ペン」と考えておけばよいでしょう。一度立ち入ると、相当ディープな世界が待っていますので。

デジタル

さて、ややこしいのがこちら。

書斎を使うのは物書きだけではありませんが、話の拡散を避けるために、成果物を文字情報がメインのものだけに限ってみましょう。

それでも、「テキストファイル」「docファイル」「PDFファイル」「key/pptファイル」など、さまざまなバリエーションが考えられます。もちろん、他にもバリエーションはあるでしょう。

パソコンは個人の力を拡大してくれます。つまり、一人でもいろいろ作れるようになるわけです。当然、成果物のバリエーションもまた増えてきます。

また、これらのファイルを生成するためのツールも多岐にわたっています。無料から有料のものまでバリエーションを並べることも難しいのが現状です。

さらに先ほどと同じように、アウトプットを生み出すまでの途中経過を補佐するツールとなると、もはや手を付けられない状況です。

そして、これはまだソフトウェアの話に限っていることを忘却しないでください。

ハードに視線を向けるとさらにややこしさが増してきます。デスクトップとラップトップだけなら、まだマシな方です。今ではサイズの違うタブレットやスマートフォンまでがアウトプットを生み出すツールとして活用できるようになっています。また、一昔前のワープロを彷彿とさせる、文字入力特化型ハード(ポメラですね)なんかも登場しています。

書斎のデスクに何を配置するのかは、相当にややこしい問題になっています。

大きい机に、お気に入りの原稿用紙と万年筆を置いておけば、それなりに形になる、という時代ではないのです。

さいごに

とりあえず書いてみて、何一つ整理できていないことに気がつきました。問題がいっぱいあるね、と再確認しだだけのエントリーです。

現代のアウトプット環境は__おそらく情報収集している人ほど__ややこしいことになっています。なにしろパーツが多いのです。

使えるパーツが多くなるほど、個人向けにカスタマイズされた環境を構築できる余地は増えますが、多すぎるレゴブロックのように、初心者にとって何からを付けてよいのやら、という状況もまた生み出してしまいます。

何をいまさら、という気もしますが、現代の「書斎論」は相当にタフなテーマであることに気がつかされました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です