今年定番になったiPhoneアプリ #2012app(#RyoAnnaBlog)
近頃、iPhoneアプリに心が躍ることが少なくなった。きっと、その手のブログをほとんど読まなくなったからに違いない。あるいは、世界の終わりが近づいているのかもしれない。まあ、どちらでも大差はない。
そんな環境でも、今年一年を振り返ると、新しく定番化したアプリは確かに存在する。私の場合、Evernoteと連携してくれるアプリが多かった。
今回は、それに限定して3つのアプリを紹介してみよう。
SmartEver
SmartEver – サクサク使える軽量Evernoteクライアント 1.4(¥170)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: Makoto Setoh – Makoto Setoh(サイズ: 3.8 MB)
類型アプリが存在しない点でも、使い勝手の良さの面でも、定番アプリの筆頭にあげてよいだろう。
「SmartEver」というタグが付いたノートだけと完全同期してくれるアプリだ。
Evernoteと同期するクライアントアプリはいくつかあるが、その大半が「勝手なノートブック」を作るので、私は使っていない。ノートブックの名前を自分で自由に付けられないことにイライラを感じてしまうのだ。
その点『SmartEver』はクールだ。タグの添付のオンオフで自由にiPhoneに「持ち運ぶ」ノートを変えることができる。新しくノートブックを作ったりもしない。通常のテキストだけではなく、リッチテキストに属する要素や画像も扱える。実にクールだ。
今のところ、空き時間に見返して育てたい企画案を書き込んだノートや、コンビニの端末などで必要な「登録番号」を書き留めたノートに「SmartEver」タグを付けて使っている。つまり、外出先で見返したい(と前もって分かっている)ノートを閲覧する用途だ。
以前、紹介記事を書いたので気になる方はそちらを参考にしていただきたい。
※「マイクロEvernoteクライアント「SmartEver」の運用法」
Clever
Clever – できる大人のEvernoteクライアント 1.4.0(¥350)
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: Toc – Shingo Tokubuchi(サイズ: 3.2 MB)
『SmartEver』に比べると、全方位対応のクライアントアプリと言えるのがこの『Clever』だ。
特徴は、その速度にある。とにもかくにも早い。普段Evernoteの公式クライアントの動作に慣れている人は、何か騙されているんじゃないか、という気がするくらい早い。
『SmartEver』と違って素早いノートの編集はできないが、単に閲覧するだけならば文句なしの速度と言える。また、Macなどのクライアントアプリと同様に「サイドバー」を自由に設定できる。
私は「有料メルマガ」「短期選抜」「inbox」の3つのノートブックをそこに登録してある。特に「短期選抜」は、その週に進めているプロジェクトの情報やタスクが載せられたノートが集められていて、「あ、あれどうなってたっけ?」という時に効果を発揮してくれる。
EverGear
EverGear – Evernote投稿ツール 2.0(¥85)
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: Lakesoft – Hiroshi Hashiguchi(サイズ: 7.1 MB)
こちらは入力特化型アプリ。単純な速度で言えば、やはり『FastEver』が早い。機能を限定している代わりに得られる速度は確かに魅力だ。
しかし、『EverGear』は多機能であり、速度もそこそこ良い。トレードオフをどのように設定するかは個人次第だが、個人的には『EverGear』はなかなか良いバランスであるように思える。
「ひな形」などの便利な機能もあるが、個人的には「1ノートに写真を2枚入れられる」という点を評価している。裏表のある名刺を撮影するときに非常に便利なのだ。もちろん、私の用途の大半は短いテキストメモだが、そういう細かいニーズを押さえられる点は、心理的な評価に微妙な揺れを発生させる。
さいごに
その他『MergeEver』など便利なEvernoteアプリはたくさんあるが、今回紹介した3つのアプリはすでに定番化している。つまり、無くては困るというレベルだ。
最後の『EverGear』は入力アプリであり、類型アプリが結構あるので本格的に困ることはないが、やっぱり無くなると寂しいものはある。『Clever』も『withEver』というアプリで置換可能だが、UIの使い心地がこのアプリをユニークな存在にしている。
で、最初の『SmartEver』は、たとえそれが小さいレベルであってもEvernoteの使い方を変えてしまったアプリだ。まるでアナログのミニノートを開くように、Evernoteのノートを閲覧(及び編集)することができる。
何はともあれ、こうして面白い(あるいは便利な)関連アプリが続々出てくるのがEvernoteの面白さである。これからもサードパーティを締め出すどこかの企業のような行為とは無縁であってもらいたいところだ。
▼こんなアプリも:
MergeEver – Evernoteのノートをマージ 1.2.6(¥170)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: Shamrock Records, Inc. – Shamrock Records, Inc.(サイズ: 4 MB)
▼こんな一冊も:
EVERNOTE「超」知的生産術 |
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倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2011-02-26 |
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術) |
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倉下 忠憲
技術評論社 2012-06-30 |
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