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頭の中の書き出しは、アナログかデジタルか

「頭の中の気になることを全部書き出す」

週次レビューで実践されている方も多いでしょう。かくいう私も、実践者の一人です。

一度もやったことがなければうまく想像できないかもしれませんが、これをやり終えると実にスッキリします。私は週次レビューに限らず、「何かうまくいかないな〜」「もやもやするな〜」という時にも、少し足を(あるいは手を)止めて、頭の中にあるものを書き出してみるようにしています。

作業を中断するのは一見遠回りなようですが、長期的にみれば確実に「生産性」は上がります。重い荷物を背負ったまま走り続けるのは、考えるまでもなく得策とは言えません。

さて、この「頭の中の気になること」を書き出すために、どんなツールを使えばよいでしょうか。

ツールの適正を模索する

気になるのは、「アナログなのか、デジタルなのか」という点です。

アナログであれば、B5以上の大学ノートやA4サイズのコピー用紙などが考えられるでしょう。デジタルであれば、テキストエディタやアウトライナーが使えます。その中間として、iPadの手書きノートアプリも対象として考えられるでしょう。

とりあえず、アナログとデジタルのそれぞれの特性を考えてみましょう。

アナログツールのメリット

アナログツールのメリットは以下の点です。

  • 形式の自由さ
  • 気に散りにくさ
  • 普段と違うムード

手書きならば、文章でも箇条書きでもイラストでも略語でも図解でも、自由自在に使い分けられます。面倒な「アプリの切り替え・連携」について悩む必要はありません。「気になっていること」が必ずしも簡単な言葉で書き出せるとは限らないので、イラストや図解が簡単に表現できる手書きのメリットは大きいと言えるでしょう。

また、「その他には何もできない」という点で目の前の作業に集中しやすいメリットもあります。これはデジタルでもポメラ的なものであれば享受できるメリットと言えるでしょう。

最後の一つが案外重要です。私は、日常の「作業」の大半をパソコンで行っています。そういう人間が紙ツールに向かい合うと、普段とは違う気分になります。作業服を着ている人がスーツに着替えるようなものかもしれません。

ともかく、普段とは違うツールを使うことで、気分がスイッチすることはあるでしょう。その結果、思考が特定の領域に偏らず、まんべんなく出せる、という効果はあるかもしれません。

アナログツールのデメリット

では、デメリットはどうでしょうか。

  • 量が多いと辛い
  • 書き上げた後の扱いにくさ

手書きは疲れます。B5ノートを4ページも埋めれば手首が痛くなってきます。筆圧の強い人ならば、特にそうでしょう。軽く書き出す程度ならばまったく問題になりませんが、頭の中に貯まっているものが多い場合、手書きだとかなり疲れることが想像できます。

また、デジタルデータと違いコピペなどができないので、書いた後それをどうするのか?で若干面倒な部分が出てきます。付箋を使えば多少マシですが、多少という領域は出て行かないでしょう。

デジタルツールのメリット・デメリット

ではデジタルツールはどうでしょうか。だいたいはアナログの逆になります。

メリットは、

  • 入力速度が速い
  • 大量に書いても手は疲れない

デメリットは、

  • 固定された形式
  • 集中しにくい・気分が変わらない
  • 目が疲れる

という感じでしょうか。

メリットとして見逃せないのが「入力速度」です。手書きの場合、思考の速度にアウトプットが追いつかない場合があります。これは「気になっていることを全て書き出す」という行為の目的からみると、若干心許ない要素です。

結論は?

で、結局の所アナログ・デジタルのどちらを使えばよいのでしょうか。

夕食の準備を整えたちゃぶ台をひっくり返すようですが、答えは「別にどちらでも構わない」です。

いや、その表現はあまり正確ではありません。どちらが良いかを断定することはできない、というのが本当のところです。

頭の中に溜め込んでいるものが多い人はデジタルの方がよいかもしれません。もちろん、それはその人がタイピングが一定速度で出来る、という前提条件がついて回ります。しかし、タイプが早くても、頭の中に浮かんでくるものが言葉ではなくイメージの形になっているのならば手書きの方がより吐き出しやすいツールと言えるでしょう。

日常的にパソコンで作業していて、書き出しもパソコンでやりたいかたは、普段使っているのとは違うアプリケーションを試してみるとよいかもしれません。その目的しか使わない特別なツールを準備しておくのです。そうすれば、気分の切り替えもやりやすいかもしれません。

さいご

本当に「どっちの方が良いのか」が気になるのならば、とりあえず両方やってみることです。四の五の言わずに。あるいは、机上の空論をかき回す前に。

体験して分かることはたくさんあります。両方試してみて、自分にフィットする方法を採用しましょう。

というわけで、明日はアウトライナーを使って「頭の中の気になることを全部書き出す」方法を紹介してみます。今回は触れなかった「書き出した後どうするのか」についても触れることにします。

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