勉強するときに活躍するノートは、さまざまな知識を取り込むために使われる。自分が知らなかったことを、知る。外部に存在したものを、内部に再配置する。そういう使い方だ。 一方で、似た使い方は逆向きのベクトルにおいても活躍する。…
一つの情報に、もう一度触れること
『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』が出版されてちょうど一年が過ぎた。 ノートは情報を扱う装置であるし、また、時間と付きあうための装置でもある。 皆さんはこの一年で、どんなことノートしてきただろうか…
執筆はメモからはじめる
『ライティングの哲学』に収録されている「断念の文章術」において、読書猿は「ランドリーリスト」という〈断念の技法〉を紹介している。買い物メモのように、気負わずに書き留めるリスト、くらいの感覚だろうか。 「書けない」悪循環に…
ブログ死すとも文章は死せず
ブログというものは、ひとまず死んだと言えるだろう。あるいは、かつてブログというメディアが持っていたパワーはすでに失われてしまった、と言ってもいい。 Evan WilliamsがMediumトップから退任 – …
Heptabaseが示す思考ツールの未来
最近発見したHeptabaseがあまりにも見事にデザインされているので驚いている。 Heptabase 現状は有料のサブスクリプションだけなので、参加するのは少しハードルが高いかもしれない。とりあえず、使用例の動画が公開…
歴代もっとも快適なLogseqのメモ環境
Logseqは素晴らしいメモ環境を提供してくれている。 実際は、Logseq用に作ったiOS用のショートカットが活躍中だ。 https://www.icloud.com/shortcuts/f0f3566866604d1…
アウトライナーとその機能
アウトライナーを使うと、以下の「機能」が手に入る。 ・書き記す ・位置づける ・箱詰める これらは「re」を持つ。 書き記す アウトライナーでは文字が書ける。文章が書ける。 考えていることを文字化できるなら、その装置はn…
情報ツールの時間性
以下の記事を読んだ。 Noratetsu Lab: タイムライン型・カード型・デスクトップ型②~デスクトップ型~ 上の記事を踏まえて、別の角度から検討してみよう。 出発点の確認 「タイムライン型」として挙がっているのは、…
LogseqとWorkFlowy
以下の二つの記事を念頭に話を進める。 手帳としてのLogseq | R-style 非構造的なメモとその扱い | R-style 今回考えたいのは、二つの「アウトライナー」の違いだ。 Logseq Logseqはデイリー…
非構造的なメモとその扱い
メモは瞬間である。とにかく、思いついたそのときに書き留める。情報を保存したくなったその瞬間に保存する。その操作に、余計な認知を介在させたくない。なにしろ短期記憶は脆いのだ。記憶を保持しつつ、別のことを考えるのは負荷が高す…
手帳としてのLogseq
Logseqがなかなか定着してきた。四六時中触っているわけではないが、それでも毎日必ず触っている感覚がある。 基本的にはデイリーベースのメモ、というのがその役割だ。特に、iPhoneやiPadからMacにメモを送るときに…
Logseqとデイリータスクリスト
タスクの処理にはいろいろな主義があるが、私は「デイリータスクリスト主義」である。もう少し言えば、「デイリー主義」というのが近いだろうか。その辺の話は──Kindleの2022年6月セール対象でもある──『Re:visio…
LogseqとPoICの4カード
PoICという情報カードを使ったシステムがある。 PoIC このPoICには4種類のカードタイプがある。 ・記録カード ・発見カード ・GTDカード ・参照カード この4種類は、Logseqにどんなことを書いていくのかの…
『Re:vision』が6月のKindle月替わりセールに選ばれました
Tak.さんとの共著、『Re:vision: タスクリストとアウトライン』が2022年6月のKindle月替わりセールの対象となりました。 50%オフとなっております。 ちなみに、月替わりセールのページはこちら。 Ama…
Logseq、それか、それについてか。
Logseqでは、階層構造による情報の「ブロック化」と、個別ページにおける情報の記述の二通りの方法がある。これらはどう使い分けるのか。 簡単に考えれば、「それか、それについてか」だ。 たとえば、上記は、私が「Textbo…